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つれづれなるままに

なぜ専門家はネットに登場しないのか?〜その3

 前回の「なぜ専門家はネットに登場しないのか?〜はじめに」と、「お金にも業績にもならない文書を書き続けられるか」からの続きです。
「専門家は実名で発言するが、ネットの現状を考えるとそれはとてもリスキーなこと」
 匿名で書くことができれば、どんなに楽かと思います。本当ですよ、好き勝手なことが書けていいんじゃないかと。が、医療情報サイトという性格上、私のポリシーとしても実名で書くというのが妥当だと思うのです。
 薬の情報を薬剤師としてweb上に書こうと思いたったときから、ほとんど直感的に実名を出さなければ信憑性が無くなると考えていました。ただでさえ、なんでもありのインターネットの世界ですから、本当っぽいウソがあこらこちらに見られるのが現状です。どんな人が見るかもわからない、環境のなかで医薬品情報を提供するということは、それなりの覚悟が必要であると思っています。
 実名を出す・・・それが実際どういうことになるかということは、正直びくびくものでした。プロフィールページに小さな横顔の写真を載せていますが、あれをみて、町を歩いている私のことに気がついて指さされるのではないかと思っていました。でもふたを開けてみれば全然そんなことはありまでした。考えてみればあったりまえのことですけど(ここら辺が小心者と言われる所以です)。
 webに実名を公開したら、実際にどんなことが起きたかといいますと・・・。最近はなくなってきましたが、以前は取材の申し込みの電話が職場にかかってきました。フリーライターの方から、薬のことを書いているが、よくわからないので取材させてくれという話もありました。いろいろ考えた挙げ句、丁重にお断りをした次第です。
 また、薬剤師とは関係ないネタで「つれづれなるままに」のある項を見られて、テレビ局のディレクタと称す方から電話があったこともありました。仕事中に直接電話をされると困ってしまいます。
 ですが、それほどひどいリスクにさらされているわけではないと個人的には感じています。それほど有名人ではないということが幸いしているのかもしれません。
地球
 書くネタはどこから持ってきているかというと、仕事上で感じたことや、webを巡回して情報を得ています。職場での話は公開するにはちょっと難しい面があります。仕事上の愚痴を書けば、当然上司から白い目で見られますし、我々医療関係者には患者さんの情報を漏らしてはいけないという守秘義務があります。それを破るようなことを書くこともできません。
 どこかの病院薬剤師の方が、私と同じように医薬品情報のサイトを立ち上げたところ、上司から止められたという話を聞いたことがあります。個人の表現の自由じゃないかと思ったりもしますが、上司から見れば危険なことだと思われたのかもしれません。私の場合も、突然薬の情報ページを締めてしまわざるを得ない可能性がなきにしもあらずです。
 実名の公開とは全然関係ありませんが、メールアドレスを一般公開していますので、ウイルス付きメールやらいかがわしいDMなどのスパムメールがじゃんじゃんとやってきているのに辟易しています。
 次回は、なぜ専門家はネットに登場しないのか?〜とりあえずまとめで時間のことにちょっと触れて、その後に、こんなにも面倒なことがいっぱいあるのに、なぜ私はこのサイトを更新しているのかということを書きます。

(2004/03/07)

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saty@d-inf.org

制作・著作: 佐藤賛治

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