
他では聞けないくすりのはなし
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いうまでもなく、ペニシリンは、抗生物質のなかった時代から考えると画期的な薬で、感染症に対する効果があまりにも劇的で、それまでは、死に至ってしまっていた多くの病気を魔法のように治してしまいました。どんな病気でも治るという、薬の神話を作り上げました。しかしそんな魔法の薬も過信してはいけないという事件が起こりました。
昭和31年(1956年)5月15日、東大法学部教授の尾高朝雄氏(当時57才)が虫歯の治療中にペニシリン注射によるショックで意識不明となり、都立駒込病院に入院後死亡した事件。原因は、アナフィラキシーショックといわれるもので、重症なショックを伴うアレルギー反応のためです。
それまでもペニシリン・ショックはあったと思うのですけれど、名士が倒れて初めて社会問題となったようです。この悲劇により、ペニシリンの慎重な投与を医療関係者に求められたというものです。

(1998/07/26)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)