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他では聞けないくすりのはなし

噂のバイアグラは危険!

 アメリカでは既に、死亡例が報告されていましたバイアグラですが、日本国内で死亡例があったことが分かりました。
 アメリカでは、6月8日の時点で、FDA(米国食品医薬品局)に報告されている死亡例が16例あります。この16例の詳細については、日本薬剤師会のホームページの中の「バイアグラ使用に関するFDAに対する重篤症例概要報告」(http://www.nichiyaku.or.jp/news/viagra1.html)にあります。
 詳しくは、厚生省のホームページのなかの「バイアグラ使用後に死亡した症例について」(http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1007/h0715-2.html)を参考していただきたいのですが、以下に簡単に症例を書きます。
 患者は、60代の男性で、高血圧、糖尿病、不整脈の治療中でニトログリセリンの貼り薬を使っており、バイアグラ1錠服用して、性行為の後、服用約2時間20分後に、家族が異常に気づき救急隊を呼んだが、救急隊到着時点ですでに心肺停止状態であり、直ちに医療機関に運ばれたものの服用約3時間半後にお亡くなりになりました。7月上旬のことです。
 厚生省のアナウンスとしては、
「本症例については、バイアグラとの因果関係は不明であるが、本剤は米国においては医師の診断、管理下で、患者への十分な説明が行われた後に使用される薬剤であり、安易な個人使用は安全性の観点から問題があることから、念のため広く注意を喚起するものである。」とのことです。厚生省としても、日本国内でまだ認められていない薬ですから、これが精一杯のコメントでしょうね。
 ここで言うまでもなく、バイアグラとはアメリカで開発された性的不能治療剤です。血流をよくする作用がある反面、わずかに血圧を下げる作用があり、心臓が苦しいときに使用するニトログリセリンとの飲み合わせは急激な血圧低下を起こす可能性があるので、絶対に避けることになっています
 厚生省も言うように、バイアグラはアメリカでも医師の処方箋がないと手に入らない薬で、国内で、自己の責任においての個人使用は認められているようですが、安易に飲む薬ではないと思います。

 バイアグラについて
 この薬の発見は偶然によるものでした。ファイザー社は1980年の半ば、心臓病の治療薬として試験を行っていましたが、体内の血液循環への効果が弱いので薬を多量に与えたところ、被験者が勃起したという報告がありました。そして、後にバイアグラがペニスにある酵素をブロックし、勃起を可能にすることがわかりました。
 健康な男性の場合、性的刺激を受けると神経伝達物質の酸化窒素が急激にあふれるように放出され、それが環状GMPと呼ばれる化学物質を放出します。この環状GMPは勃起性組織の平滑筋(血管壁を構成する筋肉)細胞を膨張させます。バイアグラはペニスに存在する、環状GMPを分解する酵素をブロックし、勃起を可能にするというのがその主な作用機序です。
<参考>
zakzak「飲むだけで…夢の経口勃起薬認可へ」(http://www.zakzak.co.jp/health/h_news54.html

(1998/07/16)

 (追加)
 そのバイアグラが、日本国内で医療用医薬品(医師の処方が必要)として承認されるということです。
 通常、医薬品の承認は、何年もかかるのが普通ですが、日本国内で個人輸入で入手する人が多く(ヤミ市場もあるとか)、上にも書いたような死亡例も出てしまったことから、来年早々に、申請から半年という異例の早さで、承認され、春先には販売される見通しです。
 この件に関していろいろWebで調べていたら、こんなページにたどり着きました。医薬品情報(http://www.gulf.or.jp/~houki/iryou/iyakuhinn/iyakuhin.html)。バイアグラに関して、いろいろな情報が集められています。

(1998/12/23追加)

 (更に追加)
 1月25日に厚生省は、バイアグラを医師の処方が必要な医療用医薬品として承認しました。
 それを受け、早ければ来月から国内で製造・販売がされます。しかし、医療保険が適応になるのかが、今後の検討課題です(保険適応にならなければ、薬代を全額自分で払うことになります)。専門医が少ないのも問題です。

(1999/01/26追加)

 (更に更に追加)
 やはり、バイアグラは保険適用にはならないことが、3月9日に決まりました。厚生省保険局では、「勃起不全を根本から治癒するものではない」という説明をしています。また、諸外国でも保険の対象となっていないことも大きな理由となったようです。

(1999/03/12追加)

 (もう少し追加)
 バイアグラが遂に日本国内で、3月23日に発売となりました。
 希望処方価格は25mg1錠が1100円、50mg1錠が1300円。前に書いたように薬価基準収載申請が却下されたため、保険診療に際してはバイアグラの薬剤費用だけでなく、診療、検査、調剤など勃起不全の治療にかかる費用は全額、患者の自己負担となります。

(1999/03/24追加)

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