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他では聞けないくすりのはなし

結核の話(2)〜治療薬

 前回は、結核の怖さを書きましたが、シリーズ第2弾は、結核の薬の話、特に副作用を中心にします。

 結核の治療は、3〜4種類の結核の薬を最低6ヶ月投与するというものです。結核菌はがんこな菌で、最低6ヶ月薬を飲まないと、結核菌が退治できないので、またぶり返してきます。その間に薬に慣れて抵抗性(耐性)になるので、複数の薬を飲むわけです。薬を飲んだり、飲まなかったりすると、薬の耐性ができてしまって薬が効かなくなって治療は困難になります。少々の副作用がでても治療が続けられるのが一般的です。
 具体的にどんな薬を使うかというと、リファンピシン、イソニアジド、エタンブトールという飲み薬と、ストレプトマイシンという注射などです。
 患者さんには、我々薬剤師は、薬の効き目はもちろん抗結核薬というように説明しますが、それらの副作用を次のような説明しています。

 リファンピシン(RFP)
「尿、汗、涙などが橙赤色になることがあります。ソフトコンタクトレンズが変色することもあります。(リファンピシンは尿に色が付く代表的なものです)( 尿・便に色がつく薬 を参照して下さい)」
 イソニアジド(INH)
「チーズなどヒスチジンやチラミンを多く含む食物の摂取により、頭痛、動悸などが現れることがあります。発熱、筋肉痛、関節痛、咳、呼吸困難、発疹、視力の低下、四肢のしびれなどの症状が見られた場合にはご連絡下さい。」
 エタンブトール(EB)
「視力の低下、視野の異常、発疹、倦怠感などの症状が見られた場合にはご連絡下さい。視力の検査を定期的にします。」
 ストレプトマイシン(SM)
「難聴、耳なり、ふらつきなどといった第8脳神経障害が起こることがあります(これは、アミノグリコシド系の抗生物質に共通の副作用です)。」
 こんな説明をしています。例えば、何も説明を聞いていないのに、汗や尿に色がついていたらびっくりしますよね。抗結核薬をしばらくの間ずっと飲んでもらうためには、副作用の説明は必須です。

 結核の話の第3弾として病院薬剤師の私が担当して経験した実際の患者さんについては、次の項に書きました。
 ※ なお、今回の薬の説明は、薬業時報社の「写真付き/服薬指導CD-ROM」を参考にしました。

(1999/08/13)

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制作・著作: 佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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