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他では聞けないくすりのはなし

結核の話(1)〜結核は怖い!

 このシリーズは今回を含めて、3回のシリーズです。
 2回目は治療薬のことを、3回目は私の経験した患者さんのことを書きます。

 明治以来、日本は結核に悩まされ続け、特に若い人がたくさん死に、「国民病」と呼ばれるほどの猛威をふるっていました。それが戦後、いい薬が開発されたり、生活の向上などにより、急激に結核を減らすことができました。
 このまま結核患者は減り続けるかと思いきや、去年の10月に発表された、「平成9年結核発生動向調査年報集計結果」を見てみると、新登録患者数は42,715人(前年比243人増)で、前年より増えたのは38年ぶりのことです。また、全国罹患率は、人口10万人あたり33.9人(前年比0.2増)となり、43年ぶりに増えています。くすぶっていたものに、火がついたような感があります。平成9年中の結核による死亡者数は2,736人で、未だに日本で最大の感染症です。
 また、医師や看護婦が結核にかかったとは知らずに日常業務を行っていて、結核の院内感染をおこしていた事件は記憶に新しいところです。
 このようなことから、厚生省はこの7月26日に「結核緊急事態」を出しています。
 結核は過去の病気ではなく、現在でもあなどれない怖い病気です。

 ※ 結核に関して私があれこれ言うよりかは、(財)結核予防会結核研究所 http://www.jata.or.jp/ で詳しく解説してあります。今回、私も参考にしました。
 また、「平成9年結核発生動向調査年報集計結果(概況)の公表について」は、 http://www1.mhlw.go.jp/search/docj/toukei/kekkaku/tk0922-1_11.html にあります。

(1999/07/30)

 (追加)
 厚生省から「平成10年結核発生動向調査年報集計結果(概況)の公表について」が発表になりました。それによると、平成9年に引き続き2年連続で新登録患者数、罹患率とも前年と比べ、増加しています。
 新登録患者数は44,016人(前年比1,301人増)、全国罹患率は人口10万人あたり34.8(前年比0.9人増)となっています。2年連続で増加しているということは、やはりただごとではありません。
 ※ 「平成10年結核発生動向調査年報集計結果(概況)の公表について」は、 http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1109/h0924-2_11.html にあります。

(1999/09/29追加)

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制作・著作: 佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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