
他では聞けないくすりのはなし
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喫煙が健康によくないことは一般的によく知られています。実際には肺ガンや咽頭ガンなどの各種ガンになりやすく、肺気腫・気管支炎などの肺疾患、胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患、狭心症・心筋梗塞などの心臓病のリスクも増えると言われています。妊婦さんも喫煙が胎児に影響を及ぼしますので、ぜひ止めなければなりません。問題は、喫煙している本人だけの問題ではなくて、その回りにいる人にも影響を与えるということです。
私は薬剤師ですから、薬とタバコの関係で問題になることを書いておきましょう。例えば、気管支喘息の患者さんに処方される気管支を広げる薬、テオフィリンは喫煙によってその血中濃度が低くなり効き目が弱くなることが分かっています。逆にテオフィリンを飲んでいる患者さんが急に禁煙すると、血中濃度が高くなり作用が強くなることがあります。また、避妊薬である低用量ピルは、血管内で血が固まる血栓症などの副作用があるため、35才以上で1日15本以上たばこを吸う人らは使用禁止とされています。

さて、患者さんを診察するお医者さんは、実際のところどれくらいタバコを吸っているのでしょうか?日本医師会が昨年の2〜6月に会員の中からランダムに抽出して調査した結果、男性医師27.1%、女性医師6.8%が喫煙しており、一般国民の喫煙率(1998年)の男性51.6%、女性12.3%という数字を約半数近く下回っているという結果が出ました。中でもタバコの健康問題を専門に扱う呼吸器科では男18.9%、女2.0%や、循環器科で男20.0%、女3.1%と低くなっています。逆に泌尿器科や精神科は喫煙率が高いという結果でした。
タバコ臭い息のするお医者さんから禁煙をすすめられても、全然説得力がありませんよね(太っている栄養士さんから栄養指導をされるのも同じでしょう)。忙しくバタバタと働いた後でちょっと一服したいという心情はわからないわけではありませんが、まずは医療関係者が率先して禁煙に取り組まなければならないでしょう。実際に、呼吸器科のお医者さんにお話を聞いたことがありますが、「タバコを吸うと肺ガンになるので自分は吸わない」と言われていました。やっぱりタバコは百害あって一利なしですよ。
(この項は、Japan Medicine 2000年7月21日号を参考にしました)
<参考サイト>
たばこと健康問題NGO活動 http://www.jata.or.jp/jata/jj/NGO.HTM
メルクマニュアル「タバコ嗜癖」の項 http://www.banyu.co.jp/health/life3/21/s290.html
タバコの煙の有害作用 http://homepage1.nifty.com/ji8sbj/tcq/tcq9.htm
たばこと健康 http://www.health-net.or.jp/kenkonet/tobacco/menu03.html
喫煙は自殺を含めた殺人である! http://www.sanynet.ne.jp/~syo-chan/KNAIT/ZATUGAKU/CIGARET/index.html
(2001/03/04)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)