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他では聞けないくすりのはなし

薬学生病院実習

 このホームページは薬学生の方も見ておられるようで、うれしく思っています。今回は、彼らを意識して書いてみます。

 そろそろ大学の方も春休みとなり、病院実習の薬学生がやってくる季節になります。施設や大学によってその形態は様々ですが、いまのところ2週間程度というのが一般的でしょうか。その期間で我々がしている仕事の概要をひととおり説明します。調剤、製剤、注射払い出し、医薬品管理、医薬品情報管理、病棟での入院患者さんへの薬剤管理指導業務などがその内容です。
 私が今まで勤めた病院は現在勤めている病院を入れて4施設で、最初に採用された施設を除いて(それは飛騨高山の山奥にある療養所で薬学生が実習に来ることはありませんでした)、学生実習を受け入れているところでした。いままでの経験をちょっとだけ書きます。
 学生実習にくる薬学生もいろいろなタイプがあります。是非とも病院薬剤師になりたい方、病院薬剤師じゃなくても調剤薬局に就職する予定で病院も見ておきたい方、それとこれが一番困る方なのですが、ただ単に、大学で病院実習が必須単位になっていて、単位取得だけの目的に来られる方がいます。
 我々教える側としても、後輩を教える必要性は十分に認識しているつもりです。後継者を育てるということは非常に大事なことです。大学で学んだことが実際の現場ではこうなのかということを結びつけることは大事なことです。基礎と実際を結びつけるということです。かくいう私も、遠い昔の学生時代は2施設ほど実習に行きました。そこではやはり新鮮な感動がありました。
 ただ、本格的に教えるには2週間という期間はあまりにも短すぎます。ひととおりの業務の説明しかできません。それで長期(半年〜1年)の実習を行うというところもでてきています。

黒板

 熱心な薬学生を教えることは、こちらとしてもとても楽しく感じます。その要望にこたえようとがんばります。しかし、やる気のない単位取得だけの目的のための学生は、こちらとしても教える気力がなくなります。適当に見ておいて、という気になってしまいます。それは、大学の先生でも同じことかもしれません。
 他人にものを教えるということは、とても大変なことです。教える前には、それなりの準備をしなくてはいけませんから。さらに実務をしながら、教えるということは大変です。例えば、教えながら調剤をするとミスが多くなる(ちゃんと再度、他の薬剤師がチェックするために外に間違ったものがでることはありませんが)ということを実際に私自身や私の周りで経験しています。
 学生の方々も、実習を受け入れる側は結構大変だということを認識して、目的意識を持って病院実習をうけてほしいというのが、現場の意見です。

(2000/02/20)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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