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他では聞けないくすりのはなし

スティーブンス・ジョンソン症候群の副作用報告(2001/4〜2003/10)

 薬の服用が主な原因で起こるスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は別名、皮膚粘膜眼症候群とも言われます。さらに症状がひどい状態が、中毒性表皮壊死症(TEN)(別名:ライエル症候群)と言われています。発熱があり、赤い斑点が全身にできるということからはじまり、水ぶくれができてやけどのように皮膚がむけたりします。また目の結膜や角膜もおかされ、最悪の場合は目の表面が皮膚化してしまいます。失明、極端な視力低下をする怖い病気です。
 頻度は少ないものの(SJSで人口100万人あたり年間1〜6人、TENで0.4〜1.2人)、不幸にして起きてしまうと重篤な症状になってしまうので注意が必要です。
 この7月29日に厚生労働省は、医薬品・医療用具等安全性情報203号http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/07/h0729-1.htmlでスティーブンス・ジョンソン症候群の副作用の発生状況をまとめて報告しています。2001年4月1日から2003年10月26日までの約2年半のデータで、全報告数は1064例でした。
 ほとんどは医師の処方せんが必要な医療用医薬品での報告ですが、薬局で買うことのできる市販薬でも全体の5%(58例)の報告がありました。スティーブンス・ジョンソン症候群を発症しても、66%の方は回復しています。しかし、不幸にも約10%の106例の方は薬が原因で死亡されています。ちょっと円グラフにしてみます。
転帰
図.スティーブンス・ジョンソン症候群発症の転帰(期間:2001年4月1日から2003年10月26日)
 厚生労働省でも何度もこの副作用のことを出しています。このサイトでも、 スティーブンス・ジョンソン症候群〜怖い副作用と、抗生物質で「スティーブンス・ジョンソン症候群」にその怖さを書いていますし、市販薬でも起きることから薬剤師がいないところで薬を販売する怖さをコンビニに薬を置くのはいかがなものか(1) と、一般薬で10人が副作用死の疑い〜規制緩和は大丈夫? で書いています。
 スティーブンス・ジョンソン症候群は、アレルギー性の皮膚反応と考えられていますが、どのようにして発症するか十分に解明できていません。いろいろな薬で起こりますので、薬の投与の前にあらかじめ推測することは難しいとされています。今回の報告では特に多かった医薬品として、 カルバマゼピン(商品名テグレトールなど;抗てんかん剤)、アロプリノール(商品名ザイロリックなど;痛風治療剤)、ジクロフェナクナトリウム(商品名ボルタレンなど;解熱鎮痛剤)、レボフロキサシン(商品名クラビット;抗菌剤)、ロキソプロフェンナトリウム(商品名ロキソニンなど;解熱鎮痛剤)、ゾニサミド (商品名エクセグランなど;抗てんかん剤)、アジスロマイシン水和物(商品名ジスロマック;抗生物質)、セフジニル(商品名セフゾン;抗生物質)、塩酸セフカペンピボキシル(商品名フロモックス;抗生物質)、クラリスロマイシン(商品名クラリスなど;抗生物質)があげられています。
 滅多に起こる副作用ではないのですが、どんな薬でも起こる可能性があるます。必要がないのに薬を飲まないようにしてください。
 副作用の発見は早ければ早いほど後遺症が残りにくいものです。薬を飲んでいて、発熱、関節が痛い、皮膚がまだらに赤くなる、水ぶくれができる、くちびる・口内があれる、目が充血するなどという症状がでたら薬を飲むのを止めてすぐ主治医を受診してください。

(2004/08/01)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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