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他では聞けないくすりのはなし

おじさん、偉い!〜自分の薬の情報を持ち歩く

 先日、弟の結婚式の際、滅多に合わないおじさん(父のお兄さん)に会いました。滅多に会わないから、なかなか話のきっかけが難しかったのですが、おじさんの方から話しかけてくれました。私が薬剤師だというのを知っていてのネタです。
 なんでも心臓のバイパス手術をしてから、実に薬に気を遣うようになって、どこにいくにも薬局でもらった薬の説明書(自分飲んでいる薬の名前や副作用、その他注意点を書いたもの)を肌身離さず持ち歩いているというのです。ワーファリンという薬を飲んでいるから、納豆は食べられないとか書いてありました。これはとても大事なことです。

読書する女性

 今日は防災の日です。災害時の薬について考えると、けがなどをした方の緊急的な薬(抗生物質、解熱鎮痛剤、消毒薬など)はすぐに考えられますが、日常的に服用している薬のことについてはなかなか考えがいきません。阪神大震災の時にお年寄りの被災者が多く、それまでずっと飲んでいた薬の名前が分からない、カルテはもちろんないし担当医もわからないという状況の中で、薬の手配が遅れた例が少なからずあったといいます。
 例えば血圧の薬を飲んでいたといっても、血圧の薬は世の中に数多くあります。最近は、錠剤などはカタカナで薬の名前が書いてあるようになりましたが、きちんと薬の名前が分からないといけません。名前ではなく含有量、用法・用量を自分の情報として持ち歩く必要があります。そんな災害時じゃなくても旅行や出張先で病気になったときなど、(実際に私が経験した話は「注射打とうと思ったら、薬がない!」に書きました)患者さんが薬の名前を知っていると、医師はスムーズに薬を処方することができます。飲んでいる薬が分からないと、薬の飲みあわせ(ずっと前に書いた「薬の飲みあわせ」の項を参照してください)も分かりませんから。
 自分の飲んでいる薬の情報を持ち歩くということは、納得して服用するという意味でも大事ですが(「薬をのむ意義」の項を参照してください)、このように緊急時にも役立ちます。

(2001/09/01)

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saty@d-inf.org

制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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