ホーム > 他では聞けないくすりのはなし > おまけ >

logo.gif

他では聞けないくすりのはなし

平成14年度国立病院・療養所総合医学会演題〜オーダリングシステム未実施施設における注射せんの検討

オーダリングシステム未実施施設における注射せんの検討
国立東静病院 薬剤科 ○佐藤賛治、宮河哲夫
同 カルテ委員会委員長 奥原博久
同 看護部 清水 恵、寺西悦子
【はじめに】 近年、医療のリスクマネジメントの重要性が叫ばれており、事故防止の観点からリスクをいかに少なくするかが問われている。従来当院では、注射薬の指示を医師が指示録に書き、それを看護師が転記するといったことが行われていた。看護師による注射指示の転記ミスのリスクをなくすという事故防止の一環として、平成13年10月より医師が直接注射せんを記載するシステムが確立し、若干の知見を得たので報告する。
【方法】 他の施設の注射せんを参考にし、簡潔に記載でき、かつ薬剤科における注射調剤、病棟における混注、実際の投与、医事課での算定まで、誰が見てもわかりやすくすることを念頭に置いた。診療科医長、副看護部長、薬剤科長などの構成員からなるカルテ委員会で検討を重ね、注射せん、医師指示録の形式を整えた。
【結果】 原則、1日分の注射が1枚の注射せんになるようにした。注射せんの種類は、3日間分複写して記載できる継続用、検査時など一日だけ記載できる一時用、血液製剤用注射せんの3種類からなる。それぞれ注射薬専用の指示録に複写できるようにした。従来は指示録はカルテにはさみこまれていたが、新方式では指示録のみ医師別にファイルに保管するように変更した。
【考察】 新注射せんへ切り替えた当初は、多少のトラブルがみられたが、現在ではほぼ問題なく運用されている。指示録が複写になっているなどまだ改良の余地があり、今後の検討課題である。
 今回の変更は、オーダリングシステムが導入されるまでの応急措置であると考える。国立病院・療養所でもオーダリングシステムが導入されている施設は少ない。他の施設でも参考になれば幸いである。

(2002/10/20)

 カテゴリに戻る

 

saty@d-inf.org

制作・著作: 佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

(http://d-inf.org/drug/)