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他では聞けないくすりのはなし

患者さんのほうがよく知っている?

 ある日、病院薬剤師である私は、いつものように入院患者さんに薬の指導をするのに病棟に行ったときのことです。
 初めての患者さんの場合は、当然カルテで事前に患者さんの背景やら病状、今現在受けている治療を下調べをしてから行きますが(昔失敗した例は、「アポってなんだ?」にあります)、お会いしてみないとわからないこともあります。
 まず、どんな患者さんかわからないので、とりあえずお会いしていろいろ聞いてみようとしました。患者さんのところに行ったら、ご自分の飲んでいる薬について、インターネットで調べたと言われるのです。見てみると、「おくすり110番」(http://www.jah.ne.jp/~kako/index.html)で調べた情報をお持ちでした。一瞬、心ならずもちょっとひるんでしまいました。そのような情報をお持ちだとは、さすがにカルテには記載されていませんから。
穴があったら入りたい
 今までお会いした患者さんたちは、どっちかというとあまり薬のことを知らない方が多く、こちらから「薬のこと覚えてくださいね」と言うことの方が大半でした。それが世の中の流れに乗り、情報公開の時代となり、それまではなかった薬のシートにカタカナで薬の名前が書かれてあったり、中には薬そのものにカタカナで名前がかかれてあるものもでてきています。また、院外処方が推進されるようになり、外来患者さんが病院の外の薬局で薬をもらわれるようになってきて、今まで病院では忙しくてなかなかお渡しできなかった薬の情報がもらえるようになってきています。
 それに、インターネットの普及に伴い、いろんな情報が家にいながらにして得ることができるようになりました。ですから、患者さんがインターネットで入手した薬の情報をもっていることは至極普通のことなのかもしれません。むしろ、慢性疾患を患っている方は、自分の病気や使われている薬のことを十分に知ろうとするのが当然の行為です。
 考えてみると、こちらもさらに勉強しなければならないということになります。言葉は悪いのですが、いままで適当に薬の名前や薬効、使い方などを説明すればいいという時代は終わって、さらにつっこんだ説明が求められ、そのことに対応しなければいかんということになっています。うすうすそんなことがあるんじゃないかと思っていましたが、実際に遭遇してみると、ちょっとあたふたします。
 このサイトでは偉そうに書いていても、私まだまだ未熟者です・・・。

(2004/05/15)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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