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他では聞けないくすりのはなし

看護学校の講師って結構大変

 新春ですから、お気軽なテーマで書きますね。
 私は病院に勤める薬剤師ですが、勤務先に看護学校が付設していまして、そこの講師をやっています。私が担当しているのは薬理学の講義で、週一回に1コマ90分、間が飛ぶときもありますが、10月に始まって3月まで半年の講義をしています。薬理学とは、体の中で薬がどんなように作用するかということを学ぶ学問です。病棟で働いている看護婦さんの話を聞くと、看護学校での薬理学の講義は眠たかったという意見が大半です。やたらと難しそうなカタカナの羅列で、眠たくなるのはよくわかります。私も逆の立場ならきっと眠ってしまうでしょう。
 でもね、これでも一応講義の前は予習しているんですよ。なんでも知っているぞという顔をしなければならないので、ちょっと必死です。どうしたら、つまらなくなくなるんだろう。教科書を読んでいても面白くないんで(過去に教科書を学生に読ませるだけの講師がいたとか)、実際のことや薬理学とは離れて社会的な側面や裏話的なことを織り交ぜながらやっています。このサイトに書いてあることを参考にすることもあります。自分の書いたことを忘れてしまうことしょっちゅう。我ながらこのサイトは役に立ちます。備忘録ってところでしょうか。
 面白い講義にするにはパフォーマンスが必要だと感じています。大昔に大学に行かずに予備校に通ったことがありますが(浪人ともいう)、そこで講師にパフォーマンスを感じました。それとともに、嫌いだった教科も好きになった記憶があります。やはり教える人によって、その学科の印象は随分と違ってしまいます。ある程度のところまで行ってしまうと、あとは自分でどんどんと突き進んでしまうのでしょうが、初めて接する学問というのは、とっつきが大事です。特に講師の役割は大きいと感じます。
 でも、まだまだそこまで行かないんですよね。講師という立場に慣れていません。きっと今年の学生はあまり薬理学を好きにならないんだろうなあと思っちゃいます。

黒板

 それにこれは愚痴になっちゃうんですけど、講師をしているからって、給料が上がるわけではありません。その昔は、バイト料のようなものが頂けましたが、国家公務員は副業をしてはいけないという法律があり、公務員の綱紀粛正の中、いつの間にかお金がもらえないようになってしまいました。
 看護学校の学生はなかに男も混じっていますが、ほとんどが女の子です。若い女の子相手にするのはさぞかし楽しいだろうと想像されるかもしれませんが、とんでもない!でも、たまに話がウケると癖になりますね。きっとお笑い芸人もこの反応が楽しくてやっているんだろうなと。笑わせてやろうと思ってしゃべっているところで反応が無く、意図しないところで笑いが起こるあたりが、ジェネレーションギャップを感じますねえ。彼女たちは大体が高校を卒業してすぐに入ってきているはずですから、18・9ということになります。なんと私と20才近くも違うではありませんか。二十歳で結婚して子供が産まれたなら、こんな歳になっている・・・!!おそろしい事実です。
 自分のサイトを使って、もっとインタラクティブに講義をできたらとも考えますが、インターネットを使える学生と使えない学生と格差ができても困りますので、ちょっと考えなければなりません。もっとも、一般の人を対象にしたページを学生用に流用することは考えられなくもないです。「他では聞けない薬理学のはなし」なんていうタイトルにしたら、ちょっと興味が湧くでしょうか?
 普段の業務に加えて、看護学校の講義やその準備というのはちょっと大変です。でも、晴れて看護婦(士)になったあかつきには、なにかの役に立てばいいなと思い、講義しているという訳です。自分にとっても、忘れかけてた記憶を取り戻すことができて役に立っています。

(2001/01/06)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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