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他では聞けないくすりのはなし

オレオレ詐欺の魔の手が薬剤師にも

 日本病院薬剤師会のホームページ(http://www.jshp.or.jp/)にこんな情報が掲載されていました。医師や看護師の家族をねらっての詐欺については、最近マスコミ報道されていました。それが薬剤師にまで魔の手がせまっているという情報です。

日病薬発第16−302号
平成16年11月18日

会員各位

社団法人日本病院薬剤師会
会長全田浩

オレオレ詐欺の被害について

 11月17日(水)に東京都内と神奈川県内の会員施設の病院薬剤師の家族が“オレオレ詐欺”の被害にあったとの連絡が東京都病院薬剤師会及び神奈川県病院薬剤師会からありました。この2件の被害の内容は次のとおりですが、今後も同様の手口による被害が発生する可能性がありますので、会員の皆様にはこのような被害に遭わぬよう身内の方に周知して戴き、被害の未然防止に努めて戴くようお願いします。

【事例1】詐欺の手口被害にあった薬剤師は女性
 東京都内の病院に勤務中の薬剤師の自宅に電話があり、病院薬剤師の母親がでたところ女性が泣きながら「お母さんごめんなさい!大変なことをしてしまったの。今上司にかわるから」とのこと。続いて、男の声で「院長の○○だが、娘さまが調剤ミスをして患者が危篤状態である。示談にするので400万円をすぐに銀行に振り込んで欲しい。」との指示があり、母親は銀行のATMを利用して200万円を振り込んだが、追加の200万円を入金する段階で詐欺に気づいたが、200万円は既に引き出されていた。

【事例2】詐欺の手口被害にあった薬剤師は女性
 神奈川県内の病院に勤務中の薬剤師の自宅に電話があり、家族が電話に出ると女性の声で泣きながら、「調剤ミスを犯してしまい、患者さまが重篤な状態となってしまった」とのこと。続いて、院長と称する人物が電話に出て、患者の家族?から1200万円要求されているが、病院では1000万円負担するので薬剤師には200万円負担して欲しいとのことであった。幸い、対応した家族が冷静に対応したため犯人は電話を切った。

 
へへへ、だましてやるぞ〜
 以前個人メールに、詐欺メールが来たことがあります(そのことは、「詐欺メールに注意!」に書きました)。今回はとても身近にオレオレ詐欺が横行しているという情報です。
 一般の方へのオレオレ詐欺の最近の手口は、息子や娘が交通事故を起こして、相手の車の中に妊婦さんが乗っていて、流産しそうになっているので、おおっぴらにしたくなければ、すぐに指定の口座へ金を振り込めなどといってくるそうです。それが薬剤師にまで犯罪の魔の手が迫ってきています。同様の手口で、医師や看護師の家族に詐欺電話がかかってきているとのことです。なかには実際言われたお金を振り込んでしまったという事例もあるそうです。本当に詐欺というのは腹が立ちます。
 詐欺の手口も巧妙になってきており、いますぐお金を振り込まないと身内に降りかかる問題が解決できないように思わせます。まずパニックに陥れて冷静な判断ができないようにして、それでもって急がせてお金を振り込ませるという方法です。頭を冷やして考えてみると、いまどき医療事故をお金で解決しようという時代ではありません。実は我々病院薬剤師は保険に入っていまして、万が一医療事故の加害者になっても、その保険が適用されて、自らが個人的にご本人に賠償することはありません。
 医療関係者の方は、こんな詐欺が流行っているということをご家族の方に話しておいた方がよさそうです。ご本人は騙されなくても、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんはひょっとしたら騙されてしまうかもしれませんので。

(2004/11/20)

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