
他では聞けないくすりのはなし
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前の項「受精前〜妊娠3週末までの薬剤の影響」でも書きましたが、妊娠4週〜7週の終わりまでの期間に、胎児の中枢神経や、心臓、消化器、四肢などの大事な臓器や器官ができあがります。実は、この時期が催奇形を考える上で一番敏感な時期であり、「絶対過敏期」と言われています。薬に限らず、外からの刺激に胎児に影響を与える可能性が高い期間です。 不幸にも奇形児が大量に産まれてしまった「サリドマイド」の例を見てみますと、妊娠32日から52日にサリドマイドを飲んだ方に奇形児が産まれています。逆に見ると、この時期以外でサリドマイドを飲んだ方には、奇形児が産まれていないということです。
妊娠4週すぎというと、ひょっとしたら妊娠?と思う時です。この時期の薬の服用には、十分に注意が必要です。具体的に特に注意する薬としては、ホルモン剤、ワーファリン、向神経薬、脂溶性ビタミンなどがあります。
ここで、ちょっとビタミン剤について書きます。妊婦は、母胎の新陳代謝が活発になり、胎児の発育に伴い、ビタミンの需要が高まります。ですから、ビタミン剤を飲むと胎児の発育も良好になるといわれます。しかし、ビタミンB1、B2、B6、B12、Cといった水に溶けるビタミン(これを水溶性ビタミンといいます)は、多く摂りすぎてもすぐに尿の中に出てきてしまい副作用が出にくいとされていますが、ビタミンA、D、E、Kなどの脂に溶けるビタミン(これが上に書いた脂溶性ビタミンです)は、大量に摂ると体の中に蓄積してしまうので、注意が必要です。特に、ビタミンAは1日1万単位以上を摂取してしまうと奇形発生が増加すると考えられる報告があるので、気をつけなければなりません。ビタミンKも催奇形性が指摘されています。一方ビタミンD、Eは催奇形性が少ないとされています。
すべてがすべての薬を飲んではいけないということではありません。薬を飲まないに越したことありませんが、他の病気にかかっていて、どうしても薬が必要なことがありますから、そういう場合は、おかかりの医療機関で主治医か薬剤師に相談してください。
(1999/11/06;1999/11/14更新)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)