
他では聞けないくすりのはなし
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これからインフルエンザ流行のシーズンとなります。現在妊娠されている方にとって、万が一インフルエンザにかかってしまったら大変なことになります。しかし、インフルエンザワクチンを接種していいかどうかも胎児に影響がないかどうか気がかりなところです。
結論から言いますと、現段階ではインフルエンザワクチンは妊婦または妊娠している可能性の高い女性には接種しないことを原則とし、予防接種による有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種されるべきであるとされています。
しかしながらインフルエンザワクチン接種が妊娠期間中のどの段階においても安全であると考えられていますので、インフルエンザワクチンを接種したからといって、妊娠の継続を断念する必要はないと考えられます。
インフルエンザワクチンは病原性をなくした不活化ワクチンと言う種類で、胎児に影響を与えるとは考えられていないため、妊婦は接種不適当者には含まれていません。しかし、妊婦又は妊娠している可能性の高い女性に対するインフルエンザワクチン接種に関しては、国内での調査成績がまだ十分に集積されていないので、現段階ではワクチンによって得られる利益が不明の危険性を上回るという認識が得られた場合にワクチンを接種するとされています。また、妊娠初期はいろいろな理由で自然流産する可能性の高い時期なので、一般的に予防接種は避けた方がよいと考えられています。一方、インフルエンザワクチンを接種しても胎児に異常の出る確率が高くなったというデータも無いことから、予防接種直後に妊娠が判明しても人工妊娠中絶をする必要はないと考えられています。主治医によく相談をして判断してください。
●日本医師会:インフルエンザQ&A【一般の方々のために】(H.16)
http://www.med.or.jp/influenza/inqa_b.html

妊娠初期は種々の理由で、流産する可能性の高い時期であるため、一般的に予防接種は避けたほうがよいと考えられています。米国の報告(The Advisory Committee on Immunization Practices(ACIP);1999年)によれば、インフルエンザ流行期に妊娠中期(13〜24週)または後期(25週以降)を迎える妊婦(インフルエンザにより合併症の危険が増すような医学的状態にある妊婦は、妊娠週数にかかわりなく、流行期前に接種を受けるのが望ましい) とされています。
現在のところ、妊娠初期にインフルエンザワクチンを接種しても、胎児に先天性異常を高めるという報告もないことから、予防接種直後に妊娠が判明しても、妊娠の継続を断念しなくていいと考えられます。
【参考文献】
増田寛樹:薬学管理に活用しよう 妊婦の薬物療法ウソ?ホント? 妊婦にもワクチンによるインフルエンザや風疹の予防を推奨できる?. 薬局. 57(8), 2006, 49-55.
(2006/11/23)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)