
他では聞けないくすりのはなし
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妊婦さんが薬を飲むと胎児に影響があるので、できるだけ飲まない方がいい・・・それは一般常識となっています。しかし、慢性の病気にかかっていて、その症状が薬でコントロールされている場合、赤ちゃんがほしいからといって、なかなか薬をやめるわけにはいきません。ずっと避妊をしなければならなかったり、赤ちゃんができた場合、薬の影響を心配して中絶したという例も少なからずあることと思います。
薬の説明書(添付文書)を見ても、ほとんどの薬が妊婦さんへの投与は安全性が確立されていないので、どうしてもいるときだけにしてくれ、というような内容の表現がされていました。飲んではいけないという情報はありましたが、飲んでも大丈夫ということがわかりませんでした。
このたび、厚生労働省は来年度(2005年度)に「妊婦とクスリ情報センター」(仮称)を新設する方針を固めたという情報が飛び込んできました。治療のため薬を飲んでいる妊婦や、持病の薬などを長期的に服用していて妊娠を希望する女性が対象となっています。
当面は妊婦さんに直接受診してもらうか、医療機関からの相談に応じるとのことですが、将来的には妊婦からの電話相談も受けるそうです。胎児への影響データを数十万件集積しているカナダのトロント大学とも提携して、いろいろなところから集められたデータを解析して、製薬会社にフィードバックして、添付文書改訂にも貢献していく方針だそうです。
東京にある国立成育医療センター(http://www.ncchd.go.jp/)内に開設され、2005年度に予算をつけて、専門医師などの人員配置を決めるとのことです。これまで妊婦と薬との関係が危ないと言われていただけで体系的にまとめられてなかったので、医療現場でも混乱をしていました。各方面からかなり期待されていると思いますし、私個人的にも妊婦さんからの薬の相談をよく受けますので、とてもいいことだと思います。
(2004/08/21)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)