
他では聞けないくすりのはなし
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2月12日の中日新聞朝刊(名古屋のローカル新聞です)を見たら、一面に「リウマチ薬服用後に134人死亡」の見出しがありました。
関節リウマチの薬「リウマトレックス」(一般名メトトレキサート;略号MTX)は、現在約10万人がのんでいると推定されています。1999年の承認から2004年11月までに、その副作用が原因でお亡くなりになったと考えられる方が134人であったことが発表されています。その原因は、間質性肺炎、骨髄抑制などです。
メトトレキサートはもともと白血病の薬として、メソトレキセートの商品名で販売されていました。しかしリウマチ患者さんに有効であることがわかり、多くの患者さんに使われていましたが、1999年にリウマチの薬として認められたという経緯があります。そこら辺のことは、「MTX−抗リウマチ剤として販売へ」(1999/06/13)に書きましたので、参考にして下さい。

そもそも白血病に使われる抗がん剤ですから、白血球や赤血球、血小板が造られなくなる骨髄抑制や、肺炎でも重い部類に入る間質性肺炎などの重篤な副作用が現れる危険性があることは、医療関係者なら周知のはずです。主治医が、禁忌となっている腎障害や慢性肝疾患の患者にも服用させてしまったり、定期的な臨床検査を行っていなかったということも重篤な副作用がでてしまう原因のひとつです。怖いといえば怖い薬といえますが、それでリウマチの症状がおさまっている患者さんが多いのも事実です。問題は、患者さんにそのことをよく説明して納得して頂いて、のんでもらっているかどうかという点です。
また、重い副作用が起こると言われても、具体的にそれはでたときにどのような症状になるかということも合わせて説明されなければなりません。ちょっと説明しますと・・・例えば骨髄抑制なら、発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(青あざ)や歯肉からの出血、間質性肺炎であれば、から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱という症状がでたら要注意ですので、すぐに主治医に連絡をとってください。
リウマトレックスという薬は、普通は一週間に3カプセル(1カプセルは2mg)のむ薬です。一日目に夕方のむと、翌日の朝と夕にのむか、一日目に朝と夕にのむと、翌日は朝だけのむというものです。京大病院で患者さんがもってきた持参薬を、本当は週に6mgのまなければならないところ、毎日6mgのむように指示してしまって死亡事故が起きていますが、そのときの薬もこのリウマトレックスでした。
新聞報道によると、11日に製造元のワイス社(http://www.wyeth.jp/)の集計で分かったと書かれてありますが、なぜ休日にわかったのかちょっと疑問です。どのような経緯でこの報道になったのか興味があります。
(2005/02/13)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)