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他では聞けないくすりのはなし

リアップ(ミノキシジル)って?

 今回は、現在日本の薄毛人口が、推定700-800万人、頭髪を気にしている人が、1500万人といわれている中、爆発的に売れている発毛剤「リアップ」(一般名ミノキシジルを含有、大正製薬から発売)を取り上げたいと思います。この薬、一般用の医薬品で医師の処方無しで、町の薬局で買えます(ただし今のところ品薄のようですが)。医師の処方箋による医療用医薬品を専門に調剤する病院薬剤師の私としては、本当は細かいことを知らないで書くことになるので、非常に危険かもしれませんが、知り得た情報をお伝えします。

 リアップの有効成分であるミノキシジルは、もともと血管拡張作用を持つ医薬品としてアメリカで開発された高血圧治療剤です(1979年に承認)。その臨床試験中に体の毛が濃くなるという副作用が見られたために、1981年から医療用の外用育毛剤して開発が進められました。現在では、世界80カ国で医療用医薬品として、また20カ国で一般用医薬品(OTC)として、承認されています。
 (OTCに関しては、「スイッチOTCとは?」の項に書きましたので、参照して下さい)
 日本では、ミノキシジルは医療用医薬品として使われることなく、いきなり一般用医薬品として承認されました。普通の新薬は、医療用医薬品である程度安全な薬であるということが確認されてから、一般用医薬品なるのですが、このような例は初めてです。このように新薬なのに、いきなり一般用医薬品となる薬のことをダイレクトOTCと言います。そのために一般用医薬品ながら、医療用医薬品と同じく6年後に再審査を受けることになっています。
 (再審査に関しては、「新薬が世に出るまで(3)」の項で書いていますので、参照して下さい)
 当初、厚生省は医療用医薬品としての認可の意向を示していましたが、メーカー側は、一般用医薬品として売りたいと主張し、結局、メーカー側の意見が通った形になりました。

 さて、ミノキシジルの使用上の注意点ですが、女性や20才未満の人は、日本で使われたことがないので使用しないで下さい。また。65才以上の高齢者も日本で使われたことがないので、使用前に医師・薬剤師に相談して下さい。
 育毛作用は、皮下の血流を増やし、毛母細胞を活性化させるためと説明されていますが、はっきりしません。壮年性脱毛症以外での効果はないと言われています。また、決められた量(1日2回、1回1ml)以上使用しても効果がなく、副作用が起こる可能性が高くなるといわれています。
 一般的な副作用は皮膚に対してで、頭皮に炎症が起き、発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけなどが症状が出ることがありますが、一般的に症状は軽いと言われています。頭に傷がある場合は悪化することがあります。心臓血管系の副作用として、因果関係が不明とされているものの、むくみ、胸痛、心拍が速くなったりなどがあり、神経系・筋骨格系の副作用としては、頭痛、めまい等が報告されています。
 この薬は、誰にでも効果があるわけではなく、また、効果を持続させるには無期限に使用を続けなければいけません。しかし、当時この薬を開発したアメリカのアップジョン社によると、因果関係が不明ながらもミノキシジル外用剤を使用した患者8名が死亡しており、うち2名は本剤使用中に死亡したといいます。
 日本で販売されているリアップは、ミノキシジル含有量が1%で、米国(Rogeineという商品名)では、2%または5%という濃度の違いはあるものの、注意が必要です。
 発毛剤といえども、薬でしかも新薬です。使われる方は、使用上の注意をしっかり読むことが大事です。
 (注意:このページは、リアップを斡旋するものではありません)

(参考)

(1999/09/25)

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制作・著作: 佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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