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他では聞けないくすりのはなし

混合診療っていいこと?〜その2

  「混合診療っていいこと?〜その1」からのつづきです。
 全ての混合診療を認めてしまうと
 私は混合診療に関して次のように考えます。
 薬が承認されて市場に出て実際に患者さんに投与されるようになるまでには、製薬会社は相当のお金がかかります。すべての混合診療が認められてしまうと、その大きな手間をかけるのが面倒になり、薬として承認申請をしなくなる可能性があります。
 いまはそれほど、自由診療の部分が少ないので自己負担は少ないですが・・・
保険診療 自由診療
7割 3割
公的保険負担 自己負担
 混合診療が全面的に認められ、金儲けのために自由診療部分が増えると・・・
保険診療 自由診療
7割 3割
公的保険負担 自己負担
 自己負担が非常に増える可能性があります。
 日本医師会や日本看護協会も混合診療を許してしまうと、適正な医療ができなくなるとして反対をしています。
 ● 日本医師会:混合診療ってなに?〜混合診療の意味するものと危険性〜
 http://www.med.or.jp/nichikara/kongouqa/index.html
 ● 日本看護協会:混合診療の解禁問題に係る基本的合意に対する日本看護協会の見解を表明
 http://www.nurse.or.jp/koho/h16/20041224.pdf
 混合診療は一時的なものと考えます
 治験の薬や抗がん剤の適応外使用については、今までにも「特定療法費制度」という形で混合診療が認められていました。これから薬になるために製薬会社で試験をしているものは保険診療外ですが、それまで混合診療禁止の原則をあてはめてしまうと患者さんは全て自己負担になり誰も好んで治験に参加しようという気にはなりませんから。また、添付文書に書かれてある適応症以外の病気で使おうとすると、保険診療外になりますが、海外で十分にその効果が認められているものに関しては特定療法費制度という形で混合診療を認めています。
 私の考えでは、混合診療は薬として承認されるまでのとりあえずの措置であると考えます。現に今回、サリドマイドの混合診療が認められたわけですが、厚生労働省は製薬会社に対して、早急に臨床治験を進めるように働きかけています。いるものはいるからどんどんと承認していくべきという考えがその基本スタンスにあると思います。
 厚生労働省では、海外で承認されておりそのエビデンスが十分にそろっている薬、適応症に関しては、どんどんと承認していく方向にあるようですが、まだまだ使いたくても使えない薬がいっぱいあるように思います。新薬の承認手続きを早くし、承認までの間、緊急を要する患者への支援をしっかりやるべきです。

(2005/02/11)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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