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他では聞けないくすりのはなし

後発医薬品の名称を統一化へ

 後発医薬品は、先発医薬品と似ても似つかない名前だったりします。名前が全然違ってしまうと、先発医薬品がなんだったかわからなくなります。また、後発品はこれまで、各メーカーが自由に名前をつけていたので紛らわしく、取り違え事故の原因になっていると指摘されていました。後発医薬品が、全然違う効き目の薬と名前が似てしまうということもあるようです。
 その間違いを防ぐために、商品名の付け方を統一しましょうという動きがあります。厚生労働省がこのような方針を出しています。
 新 薬:ブランド名+剤型+含量
 (例:ハルシオン0.25mg錠、セルベックス細粒10%)
 
後発品:一般名+剤型+含量+社名
 (例:トリアゾラム錠0.25mg「○○会社」、テプレノン細粒10%「○○会社」 )
 後発品では、末尾の社名以外はすべて同じ名前に統一されるということです。実際に医療現場に出てくるのは1、2年程度先になり、10年前後でほとんどこの方式で名前が付けられるようになるとのことです。
 後発品の名前を統一するということは、医療事故防止の意味もありますけど、もうひとつは、医師が一般名(薬の成分名)で処方を書くようにさせたいという思惑もあるようです。どういうことかというと、一般名で処方せんが書かれていると、処方せんを受け取った調剤薬局は、同じ成分ならどの会社の薬を患者さんに調剤して渡しても構わないということになります。患者さんと話し合って、薬価の安い後発品を選択することもできるようになります。
屋久杉
 我々医療関係者は、だんだんと経験年数が長くなると、薬の名前は商品名でしか覚えなくなります。そして、一般名は忘れていってしまいます。確か学生時代は当然のことながら、一般名でしか薬の名前は覚えてなかったのに。ですから、薬学生が病院実習で来て、学生さんに分かるように説明しようとしても、この薬の一般名はなんだったっけと出てこないことがあります。その原因は、処方せんや注射せんが商品名で書かれているために、それに慣れてしまうということがあるためだと思います。
 というようにいまのところ、処方せんは商品名で書かれていることが圧倒的に多いのが現状です。日本での現状としては、商品名で書かれていると、それを調剤薬局の薬剤師の判断で(もちろん患者さんと話し合った上で)後発医薬品に替えるということはなかなかできません。後発医薬品に替える作業は「代替調剤」と言われていて、特にアメリカではかなり進んでいるようです。でも国内では、医師の処方権との兼ね合いからなかなか認められそうにありません。
 その壁を崩す手だてとして考えられたのが、一般名処方ということになります。実際に川崎市にある聖マリアンナ医科大学病院が、今年5月の連休明けから116品目の内服薬に限って一般名処方を始めています。大学病院としては初めての取り組みということで注目されているようです。

(2004/07/17)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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