
他では聞けないくすりのはなし
![]()
![]()
先日、ひさしぶりに父親から電話がありました。たまに実家に電話をしても母親がでるばかりで、父とはなかなかしゃべる機会がありません。実は長年病気を患っていて、近くの民間病院に通院しており、何種類も薬を飲んでいるという生活を送っています。
話の内容は、何でもいままで飲んでいた薬と違う名前のものを出されたということでした。ま、長いこと薬を飲んでいるといろんなことに神経質になりがちだというのはわかります。主治医や調剤した薬剤師から、いままでと同じ成分の薬で会社名が違うという説明を受けたようです。よくよく聞けば、先発医薬品から後発医薬品に変わり、それから調子があまり思わしくないとのこと。彼の疑問は、長い月日莫大なお金をかけて開発した薬を他の製薬会社に作らせるんだろうかというものでした。成分が同じだと言われても本当にそうなんだろうか。テレビでそんなことを放送していた気がするけど、よくわからんから病院薬剤師をやっている息子に聞いてみようということだったようです。

私の説明としては、ものには特許というものがあって、ある程度古い薬はその特許が切れて、どこの製薬会社でもつくることができ、また、そのような薬は開発した会社より安い薬の値段が付いており、成分はいっしょだから薬の効き方もかわりがなく、患者さんにとって金銭的負担が軽減でき、最近では、公の病院ではいまそういう薬を使うことを推進していることを説明しました。調子がよくないのは、たぶん薬のせいではなくて、たまたま薬がかわったときに調子が悪くなったんだと思うと付け足しました。
父は医療関係者ではありません。一般の方の認識というのはそんなものかなあと思った次第です。
(2003/04/26)
![]()
制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)