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他では聞けないくすりのはなし

後発医薬品のことを考えよう〜後発医薬品メーカー勤務の方のご意見2

 私のメールにまた返事をいただきました。
後発品についてはほんと賛否両論沢山あるとおもいます。実は私もこの会社に入ってから後発品のダークなイメージがいやでした。売ってるものも”ゾロ”とかよばれていいイメージはないですしね。卸さんに行っても全然注目してくれないんです。しかし最近はかなり誇りをもって自分の商品を売れるようになりました。

本題に移りますが、メールで頂いた佐藤さんの情報面の不安は指摘されるとおりです。先発品が蓄積した副作用に感する情報は先発品の知的財産です。後発品会社も添付文書の改定は行いますが、その元になる副作用はほとんどといっていいほど先発品で出た情報だからです(先発品でしか副作用が出ないといってるわけではないです)絶対量が少ないんです、後発品のデータが。後発品メーカーは10%未満の市場に多い時は20社以上で販売してるため、自社の薬の副作用情報は先発品の何十分の一だと思います。
これはデータの量を客観的みてもわかることだと思います。そして、この情報は各企業でしか取り扱いはできません。以前、病院さんで呼び出しがあって添付文書以外のことを聞かれました。私は会社の学術に聞きある程度は会社内でわかりました。しかし、学術からはこれについては文書等は社外持ち出し禁止といわれました。自分の会社での情報ではなく他社の情報だからです。ここらへんはほんと難しい問題で、私はなんとも言えないです。そういた事情もあることだけでも知っていただけたらと思います。

あと、営業マンの配置ですね。これも先発会社とは桁の違う差があります。大手は1000人から1500人体制で配置してますから、うちと比べても10倍違います。10倍は大きいですよね。今後後発品が使用されるようになるとまた人数も増やすんでしょうが、この差は今は紛れもない事実です。ただ、10年20年たった商品ですのである程度の情報は出尽くしてるんではないかと思います。後発品に変えて副作用に不安がある場合には、いままでつかっていた実績をたてに先発品に情報の開示を求めてもいいのかもしれません。倫理的な部分が含まれてきますが・・・。

あと、今度の医療法改定では薬剤の選択を患者さんにゆだねつつあるような制度がでてきましたが、ここら辺も難しいですね。
今の状況では患者さんにぜんぜん後発品の存在が知られてない。患者さんどころか薬剤師さんや卸、DRもどういったものが後発品なのかも良く知られてないような気がします。たぶん”ゾロ”という名ばかりが先行してイメージが作られてる気がします。こんな体制では後発品を使うことに対するインセンティブを設けられてもつかうことに不安があっても否めません。ただ、このインセンティブがなければここまでは注目されなかったとも思います。後発品の勉強会を提案しても「興味がない」といって断られてきたのが、現在は沢山の勉強会の依頼を頂いております。これからが後発品の力の見せ所ではないでしょうか?

私がいま後発品で抱えている問題は下に書いたものだと思います。
●供給体制が整ってない。
−いままでの供給量が少なかったため、需要増加が徐々にでないと欠品を起こす恐れがある
●情報量に限界がある
−先ほど書いた内容
●流通がうまくいくかどうか?
−後発メーカーの販売体制は直取引、代理店取引、卸取引といろいろあるので、末端にちゃんと商品が届く体制があるかどうか?
●後発品の取り扱いによる卸のグロス低下。
−卸がすんなりと利益の減る後発品を受け入れるかどうか?
●成分名処方等が行われた場合の医療事故
−ニフェジピンやニカルジピン、ニトレンジピン。間違いは絶対多くなるはず。

今思いつくのはこんなところでしょうか。
今回は診療報酬改定で処方箋料に2点のインセンティブでしたが、私は2点で納まってよかったと思ってます。あれが5点10点とインセンティブがついていたら後発品会社はパンクしていたと思います。徐々に使ってもらえたらいいなと思ってます。

後発品にかんしてもっと話し合いが必要だと思います。また、思いついたことを書きますね。

(2002/03/29;2002/04/15更新)

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