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他では聞けないくすりのはなし

おおこわ〜、化粧品の中にステロイド剤が入っていたんだって!

 今回は、化粧品の話を。しかし、全然薬と関係ないことではありません。もちろん、私には化粧する趣味などありませんから、どこの化粧品がいいという話をするつもりもありません。
 先日、新聞を読んでいたら、こんな記事が目にとまりました。

 「ドイツ製化粧品に厚生省が注意喚起」
 厚生省は27日、化粧品には配合が認められていない成分を含有したドイツ製の化粧品が日本国内にも輸入されている可能性があるとして、異例の注意喚起をした。
 問題の製品は、ドイツのコンセントラ社が製造した「プゾリゴン(Psorigon)」。厚生省によると、化粧品には配合が認められていない副腎皮質ホルモンの一種アムシノニドなど3成分がクリームなどから検出され、ドイツ国内で製造販売の禁止、回収措置がとられている。「PS−98」という名称で販売されていた英国でも、使用禁止になっているという。(朝日新聞1998/11/28より引用)

 これは怖いことではありませんか?怖くないですか?
 副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモンとも言います)の塗り薬といいますと、私たち薬剤師は患者さんに、「この薬は、炎症を抑える塗り薬です。作用は非常に強く、赤みはすぐにひいてしまいます。でも、作用が強い分、副作用もあります。ずっと塗り続けると副作用が出てきますから、赤みがひいたら塗るのを止めて下さいね。かえって赤くなってしまったり、毛細血管が拡がったりしてしまいますから。特に顔の皮膚はデリケートなので、注意して下さいね。」なんて言って説明しています。
 ただ、現時点で私は、この化粧品にどれくらいの量が含有していたか知りません。たとえ少量だとしても、長期に使用すればいけないことが起こる可能性があります。
 塗り薬でも、皮膚から吸収され、体の中に入ることが知られています。それが大量で長期となれば、そのリスクは大きいのです。飲み薬や注射で投与されたのと同様の副作用が出る可能性があります。(その副作用は、糖尿になったり、夜眠れなくなったり、顔がまんまるになったりする人がいます。また、骨がもろくなり骨粗鬆症という副作用もあります。「喘息治療の主流〜ステロイド吸入」の項を見て下さい)
 だから、顔に塗る化粧品の中にステロイドホルモンなんて入っているということは、とんでもないことだということが分かっていただけると思います。

(1998/12/03)

 (追加)
 この件に関するページを見つけました。
 日本薬剤師会のホームページの中の「未承認成分を含有する化粧品について」(http://www.nichiyaku.or.jp/news/n981202.html)です。より詳しい情報が載っています。

(1998/12/16追加)

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制作・著作: 佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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