
他では聞けないくすりのはなし
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病院薬剤師として、入院中のがん患者さんにキトサンやアガリクス、漢方薬の類のいわゆる健康食品って効くのかなあと相談を受けることがあります。難しい質問ですよね。
というのは、どれくらい効くかという確証がないためです。どれくらい効くかというデータを出すと、それは医薬品になってしまいます。あくまでも食品ですから、どれくらい効くかということは言えません。健康食品で○○に効くと書いてしまうと、医薬品として売られているとのことになり、薬事法違反になります。それに経験上、高い健康食品を飲んでいるからといっても、劇的に効果があった人を私は知りません。健康食品はびっくりするくらい高額です。
ちょっと前に「ウコン摂取で肝障害」という報道がありました。もともと肝硬変があった方が、ウコンを摂取して症状が悪化し死亡したとのことです。厚生労働省研究班の研究では、健康食品の摂取により具合が悪くなり医療機関を受診した方のうち、原因の一番がウコンであったとの報告があります。ウコンは肝機能を高めるとされているので、肝臓が悪いと診断された方はせっせと飲むことが予想されます。
昔、肝臓が悪い人には漢方薬で小柴胡湯が必ず出されていた時代がありました。小柴胡湯は肝臓に良いということで使われていました。しかし、インターフェロンと併用すると間質性肺炎になる危険性があり、また小柴胡湯単独投与でも同様に間質性肺炎になる危険性が報告されています。

代替療法(民間療法)の是非について、キャンサーネット・ジャパンでは代替療法(非証明医療)の問題点を要約すると以下の3点にまとまると思います。
かつて、みなさんに「健康食品って効果があると思う?」とアンケート形式でお聞きしたことがあります。(第13回アンケート結果と公表)それによりますと、「効果があるものもある」「あまり期待しない方がよい」とお答えになった方が多かったです。このサイトを見られているのは、医療関係者と一般の方が半々のようですので、医療関係者ではない方の意見を反映していませんが、それでも一般的に健康食品への思いはそんなような感じでしょうか。
健康食品に関しては、食品・食品成分に関する正しい情報の提供を目的としている次のサイトが有用です。
● 国立健康・栄養研究所:「健康食品」の安全性・有効性情報 http://hfnet.nih.go.jp/
(2005/04/17)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)