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他では聞けないくすりのはなし

薬を適当に飲むということ

 慢性疾患の患者さんで6割以上の方が薬を飲み残しているということが、日本薬剤師会の調査でわかりました。ちょっと驚くような数字ですね。
 朝日新聞の記事は→http://www.asahi.com/life/health/iryo/020518b.html
 日本薬剤師会ホームページより→http://www.nichiyaku.or.jp/news/zanyaku/index.html
 全国36カ所の薬局で一昨年から昨年にかけて、消化器や心臓などの慢性疾患の投薬を受けに訪れた患者計617人を対象に、飲み残しの有無をアンケートしたそうです。
 飲み残した患者さんにその理由を聞いてみたところ、「時々飲み忘れる」「自分で調節しているため」といった回答が多かったとのこと。
薬
 医師から処方された薬を適当に飲むとどうなるでしょうか。その薬で慢性的な疾患をコントロールしている場合、具合の悪いことになってしまいます。
 例えば睡眠導入剤を服用してよく眠ることができている方は、飲み忘れれば寝られませんし、多く飲みすぎると若干、眠りすぎてしまうかも知れません(現在、睡眠導入剤の主流であるベンゾジアセピン系の薬は比較的安全性が高い薬です)。
 飲み忘れは、その薬の効果がでてこないのはもちろんですが、主治医はちゃんと飲んでいるものと思ってあなたのことを診るはずです。きちんと飲んでいれば効果があるものをきちんと飲まないと、主治医は投与している薬が効いていないと判断し、薬の量を増やしたり、別の作用の強い薬に変えてしまうかも知れません。それで、これはいけないと思い、いままで出されていた薬と新しく出された薬を一度に飲んでしまうとどうなるか・・・わかりますよね。当然、一度に薬を多く飲むことになり、危険なことになります。
 そんな意味でも、ちゃんと薬を飲むべきです。また、飲み忘れや多く飲みすぎた場合も、ご自分からは言いにくいかもしれませんが(言いにくい状況というのもよく分かります;患者さんの多くは、医師の前ではいい患者を演じなければと思っているものですから)、診察の際に主治医にその旨、お話された方がいいと思います。飲んでもいないのに、「ちゃんと飲んでいる」と主治医に話すのが問題です。
 医師から処方された薬を自分に合わないからという理由で、そのままごみ箱に捨てている患者さんもいるという話も聞いたことがあります。特にちょっと前に、老人医療が無料だった時期にそのようなことが多かったようです。
 血糖を下げる飲み薬を飲んでいて、調子よかった糖尿病の患者さんが、治療前はおしっこが泡立っていたのが、それがなくなったというので、糖尿がよくなったと自分で勝手に思いこみ、薬を飲むのを止めちゃったところ、糖尿病が悪化してしまったというケースを知っています。
 自分で勝手に、というのはあまりいいことがないようです。

(2002/05/19)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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