
他では聞けないくすりのはなし
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漢方薬でも副作用
最悪の場合死んでしまうことも
もうすでに新聞・テレビなどのマスコミで報道されていますが、厚生省がこの度「医薬品等安全性情報No.146」を公表しました(厚生省のホームページ(http://www1.mhlw.go.jp/)で見ることができます)。その中で、また、漢方製剤の副作用がでています。今回は、小柴胡湯だけでなく、柴朴湯、柴苓湯、柴胡桂枝乾姜湯、辛夷清肺湯、清肺湯、大柴胡湯、半夏瀉心湯でも間質性肺炎が起こることが報告されています。
小柴胡湯投与による間質性肺炎については、平成8年3月に「緊急安全性情報」が配布されて、我々医療関係者に対して、明確に注意喚起がされたはずなのですが、その後も因果関係が不明なものを含めて50例が報告されており、うち4例は死亡例だとのことです。それは何を意味するのでしょうか?
漢方製剤の安全性の崩壊という意味において、あれだけ新聞やテレビで大々的に報じられ、世間を騒がせて、医療関係者のみならず、国民一般の頭の中にもしっかりと植え付けられたかと思っていました。
「のどもと過ぎれば、熱さを忘れる」という言葉があります。副作用が発現した例全てが、副作用発現の注意不足であったとは言えないと思いますが、中には我々薬剤師も含めて医療関係者が目を光らせていたら防ぐことの出来た事例もあったはずです。つまり副作用発現の初期の段階で見つけることができたならば、死亡例をださずに済んだでしょう。又、患者さんもそのような(こんな症状が出たらおかしいという)情報をあらかじめ与えられていれば、注意できたことでしょう。
例えば、間質性肺炎の初期症状は、発熱や乾いた咳、呼吸困難などが現れます。そのような症状が現れたときに「おかしい」と思って、投与を中止すれば大事には至りません。しかしながら、難しいのは、風邪の症状と間違えるということです。風邪かなと思われたときも上記の漢方薬を飲んでいる患者さんは飲むのを止めてかかりつけの医院に行って下さい。
以前に「漢方薬」の項でも書いていますが、漢方薬は決して安全な薬ではありません。副作用のない薬はあり得ないのです。その点を再確認する必要があります。
(1998/03/06)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)