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他では聞けないくすりのはなし

危険な自己判断での薬の服用

 慢性疾患患者で、きちんと薬を服用している患者は、1%にしかすぎないという報告があります。実際、入院患者さんところへ行って薬の飲み方を説明する場合、入院中は薬剤師や看護婦が確認しているからちゃんと服用している人でも、退院して自宅に帰った後は薬をきちんと飲んでいない人はかなり多いと思わます。外来患者さんに薬を渡すときでも、「この薬はあまり飲んでいなくて余っているからいらない」と言われる方がいます。患者さんの心理として、お医者さんにはよく思われたい(物わかりのいい患者でありたい)と思うものらしいです。だから、医者の前では、「くすりはきちんとのんでいます」と言うけれど、実際のところは自己判断で勝手に薬の服用を止めているという人がいます。

 このことは、大変危険なことで、医者は当然、出した薬は全部服用していると思っているから、患者の症状が改善しないと、薬を増やす可能性があります。きちんと服用していれば症状が改善しているかもしれないものを、きちんと飲んでないばかりにまたさらに薬が増やされてしまうという結果になる。薬が増えるということは、予期せぬ薬ののみ合わせ(薬物相互作用)が起きる危険性が増すのです。
 国民医療費が高騰していると言われています。また、健康保険等の改訂のところでも説明しましたが、外来患者さんは、薬の数と投与日数により薬剤一部負担金が追加して取られるようになりました。それらのことを考えても、処方された薬を飲まずにそのままゴミ箱に捨てているなんてことは、もったいないことだと思いませんか。
 自分の飲んでいない薬は、きちんと診察の時に医師に告げてください。医師に言いにくい患者さんは薬を渡されるときに薬剤師にご相談ください。

(1998/01/12)

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saty@d-inf.org

制作・著作: 佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

(http://d-inf.org/drug/)