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他では聞けないくすりのはなし

意識がなくなる副作用

 すでにマスコミ報道されていますが、抗生物質ケテック(一般名テリスロマイシン)で意識が消失する副作用が出現する可能性があることが、厚生労働省より報告されています。
● 厚生労働省 医薬品・医療用具等安全性情報No.208
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/12/h1221-2.html
 昨年12月から半年で約230万人飲まれたと推定されていますが、意識が消失された方は6人であるとのことです。症例が少ないながらも、意識がなくなるというのは尋常なことではありません。意識を失ったのは50歳〜80歳代の男女6人で。70歳代男性は、最初の服用から4時間後に気を失って転倒し、その日のうちに回復したが、翌日も服用4時間後に倒れて搬送されたとのことです。また、50歳代男性は服用数時間後、車の運転中に意識をなくして対向車とぶつかり、軽傷を負ったということです。ちょっと危ないです。
意識がなくなる
 上に書いた報告がなされてから、さらに2004年12月28日までに、新たに8件(いままでの合計で15件)の意識がなくなるという報告があったとのことです。そのうち自動車事故を起こされた方は2件(いままでの合計で4件)あったとのことで、2005年1月14日に厚生労働書は、製薬メーカーに対して、服用後に意識が消失する可能性があり、自動車の運転を控えることを、医療機関に徹底して情報提供するよう指導しています。
● 厚生労働省 抗生物質「テリスロマイシン」による意識消失等に関する安全対策について
 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2005/01/h0114-3.html
 ケテック錠をのまれて数時間経ってから意識がなくなる場合や、のんで初日はなんともなくて2日目に意識がなくなる場合があるとのことです。例えば50代女性の方の場合は、のみ始めて2日目の昼頃に(朝食後にのまれたらしいです)、川の堤の道を自動車運転しているときに記憶がなくなり、川のカーブで車ごと川に落ちて始めて気がついたのですが、幸いなことに川が小さく水も少なかったので、大事には至らなかったとのことです。
 これを受けて製薬メーカーでは患者さん向けのパンフレットを作成しています。医療関係者から患者さんへ説明するためのアイテムです。ケテック錠をのまれている方は注意が必要です。
ケテック指導せん

(青字の部分は2005/01/15に追加)

 意識がなくなる副作用が報告されている薬は、今回報告されたケテックだけではありません。他にはどんな薬があるかというと、インターネットで簡単に自宅でも検索できます(昔は高いお金を払ってデータベースを買って、検索をしていましたが、現在は夢のようです)。
 医薬品医療機器情報提供ホームページhttp://www.info.pmda.go.jp/index.htmlのなかの医療用医薬品の添付文書情報http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.htmlで、「項目内検索」の「+副作用」にして、「意識消失」と入力して検索すると、2004年12月29日現在、180件がヒットします。いわゆる後発医薬品も含まれていますので、それをひとつひとつ見るのは大変なことです。さくっとまとめてみるとこのようなものがあります。
 ショックが起きれば意識はなくなりますし、血圧が低くなっても一時的に意識がなくなります。また糖尿病の薬で低血糖症状が起これば最悪の場合意識がなくなります。これらの薬をのむときは注意しなければなりません。できれば車の運転など避けた方が無難です。

(2004/12/29;2005/01/15追加)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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