
他では聞けないくすりのはなし
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今年度(2003年度)の冬は暖冬かと思っていましたが、ここへ来て寒いですね。それに伴い、インフルエンザが流行っています。病院薬剤師の私も、インフルエンザの薬をよく調剤するようになりました。また、鳥インフルエンザのことも気になります。
最新の全国のインフルエンザ患者の統計情報が、推移グラフとして公開されているサイトを見つけました。2003年12月下旬から毎日全国約500の協力医療機関によって報告されている、インフルエンザ患者発生数や外来患者数などのデータが一日一回集計され、グラフに反映されます。JAVAを使ってグラフを書かせています。
●感染症情報センター:インフルエンザ情報早期把握システム〜2003 年度インフルエンザ統計情報
http://www.flu.msi.co.jp/graph/
週毎の都道府県の警報・注意報マップはこちらです。
●感染症情報センター:インフルエンザ警報・注意報マップ
http://idsc.nih.go.jp/others/topics/inf-keiho/index.html
このページで、「過去の推移を見る」をクリックすると、警戒・注意マップの変化が見られます。1月19日〜1月25日の週はだんだんと警戒レベルの都道府県が増えています。ちなみに「昨シーズンの動き」を見てみますと、去年の今ごろの時期は日本中真っ赤でした。
また、鳥インフルエンザに関する情報はこちらです。
●感染症情報センター:鳥インフルエンザに関するQ&A
http://idsc.nih.go.jp/others/topics/flu/QA040113.html

「2003年度インフルエンザの話題」の項で、今年度シーズンは、SARSと鑑別をつけるためにインフルエンザワクチンを接種するのがよいとされていると書きました。それは私が勝手に言っているわけではなく、感染症情報センターで書かれています。もともとはWHO(世界保健機構)からの提言です。
●SARSで変わった世界の次のインフルエンザシーズンへの対策重症例では肺炎を含むこともあるインフルエンザの症状は、SARSのそれと混同し易い。したがって、世界中の保健・医療システムがSARS「疑い例」や、その密接な接触者の隔離、接触者追跡調査、検疫といった費用がかかり、社会的に負担の大きな対策の必要から、過負荷になる可能性のリスクは非常に大きい。
http://idsc.nih.go.jp/others/sars/update94.html
疾病の初期段階でSARSを除外し、こうした対策の必要性を取り除く、迅速で簡易な診断検査が存在しないために、より負担が重くなっている。
このような理由からWHOはすべての国に、少なくともインフルエンザとSARSの両方への罹患リスクが高い医療従事者に対して、WHOが推奨するインフルエンザワクチン(日本語/抄訳)で予防接種を行うように強く提言する。
インフルエンザに対する安全で有効なワクチンの入手は可能であり、これら高リスク群に含まれる人々に対して、毎年接種が推奨されている。インフルエンザを予防する最も有効な方法は、毎年インフルエンザ予防接種を受けることである。これに加え、高リスク群とその治療や看護を行う医療従事者へのインフルエンザワクチン接種により、SARSと間違えられる肺炎症例の数を減少させることができる。
(中略)
インフルエンザに対する安全で有効なワクチンの入手は可能であり、これら高リスク群に含まれる人々に対して、毎年接種が推奨されている。インフルエンザを予防する最も有効な方法は、毎年インフルエンザ予防接種を受けることである。これに加え、高リスク群とその治療や看護を行う医療従事者へのインフルエンザワクチン接種により、SARSと間違えられる肺炎症例の数を減少させることができる。
本当にインフルエンザワクチンは効くのかどうか、ひょっとしたら今年だけ効かないだけなのか、しっかりと検証する必要があります。
上の二つのリンクはWHOが言っていることで、別にWHOに楯突くわけではありません。ワクチン接種により、インフルエンザにかかるリスクは下がりますが、まったくゼロになるわけではないんですよね。このことはそのうちに気が向いたら掲載したいと思います。
(2004/02/07)
2003年度のインフルエンザを振り返ってみると・・・。2003年度のインフルエンザの流行はそれほどなかったという報告がされています。厚生労働省によると、昨季比で約4割減ということです。
理由はいろいろ考えられます。暖冬の影響や、その前のシーズンに比べてウイルスにそれほど大きな変異がなかったこと、つまりインフルエンザワクチンが効きやすかったこと、それとSARSを心配して、ワクチンを接種した人が多かったことあたりが考えられます。
ま、ワクチンを摂取したくてもできない方が結構おられたと言われていますが、結果的にワクチン摂取率がいつになく高かったのが功を奏したんですかね。
(2004/04/24追加)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)