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他では聞けないくすりのはなし

2003年度インフルエンザの話題つづき

 この項は、「2003年度インフルエンザの話題」からの続きです。
 今シーズンはそれほど流行しないのかなと思っていましたら、そろそろ流行の兆しが見えているようです。インフルエンザ関連の情報がちょこちょこでてきていますので、まとめて書いておきます。

 赤ちゃんに投与避けて インフルエンザ薬タミフル

 インフルエンザに効果があるタミフルが、1歳未満の乳児に飲ませると、薬の成分が脳の中に入ってしまう可能性があり危険であるという話がでてきました。
 動物実験(ラット)で、子供が飲む量の約500倍という大量に投与したところ、生後間もない個体で死ぬケースがあり、調べてみると脳の中から高濃度の薬が検出されたそうです。「妊娠と薬:授乳期における薬剤の影響」に書きましたが、大人であれば、薬の脳への関門(脳・血管関門といいます)によりある程度、薬が脳へいかない仕組みがあるのですが、新生児ではそれが完成していないため、そのようなことになるということです。なお、1歳以上では安全性が確立されているとのことです。
 近日中に製薬会社から医療機関に連絡がきて、さらに添付文書(薬の説明書)が改訂されることになると思います。

 インフルエンザワクチン 2003年度は国民の1/4が接種

 これ結構すごい数字だと思いません?今年度(2003年度)は昨年の4割り増しほど多くインフルエンザワクチンを作ったのに、すでにほぼ使い切った状態であり、全国民の1/4にあたる3000万人が接種したそうです。インフルエンザワクチンの接種が奨励されている65歳以上で接種した人は約800万人で、その他の年代の方が多く接種されたということです。
 ちなみに、インフルエンザワクチン製造量の年次変化はこんな感じです。
インフルエンザワクチン製造量の推移
上記グラフは、厚生労働省:第6回インフルエンザワクチン需要検討会の検討結果について(2003/06/24)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/06/s0624-7.html より
 日本では小中学生に1948年(昭和23年)から94年(平成6年)まで集団接種を行っていました。有効性への疑問や副作用の問題から、1994年の予防接種法の改正で任意接種となっています。一方高齢者では2001年(平成13年)の法改正で65歳以上は一部公費負担する勧奨接種となっています。
 ワクチン1本で成人なら2人、子供なら4人程度に接種できます。ただ、一度にそれだけの人数がいないと残った分を捨てなければならないということになってしまいます。

 インフルエンザワクチン接種の女児急死 副作用の疑い

 これは最近の話ではなく、2002年11月のことです。インフルエンザワクチンの接種を受けた1才の女児が、4日後に急性脳症で死亡し、厚生労働省にワクチンの副作用が疑われる事例として報告されていたことが分かっています。副作用報告の集計がある2000年度以降で高齢者の死亡報告は12件あるそうですが、子供の死亡報告があったのは初めてということです。主治医の報告は「ワクチン接種と死亡の因果関係は不明」となっていたそうです。
 ちなみに 健康被害の原因としてその予防接種を否定できない場合には、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構法による被害救済の対象となります。健康被害の内容、程度に応じて、厚生省の中央薬事審議会(副作用被害判定部会)での審議を経た後、医療費、医療手当、障害年金、遺族年金、遺族一時金等が支給されます。
 詳細な内容は、医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構(TEL:03-3506-9411;http://www.kiko.go.jp/help/index.html)に御照会ください。
(※健康被害の部分は、日本医師会ホームページより抜粋 http://www.med.or.jp/kansen/inqa_b.html
 この項、「2003年度インフルエンザの話題つづき2」に続きます。

(2004/01/12)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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