
他では聞けないくすりのはなし
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今年もすでにはやいもので12月になりました。例年より暖冬となるとのこと。しかしそろそろ寒くなってきましたので、インフルエンザに注意しなければなりません。昨年度の「2002年度インフルエンザの話題」に引き続き、2003年度のインフルエンザの話題を書きます。
さて、今年は新型肺炎SARSとの区別をつけるために、インフルエンザワクチンを接種するのが望ましいといわれています。SARSは現時点で治療法が確立していません。高熱が出るなどSARSとインフルエンザのかかりはじめの感じがよく似ていて、SARSに間違われないようにワクチンを接種する方が増えているとのことです(我々医療関係者は特に患者さんとの接触も多く、ワクチンを接種しなければならないのですが、実は私、諸事情により接種を見送ってしまいました)。
地域により偏りはあるものの、そういう理由からインフルエンザワクチンを接種する人が予想以上にあり、若干品不足気味のようです。特に中小規模の医療機関で不足しているようです。そういうことを見越して、例年より多めに製造したはずなのですが。

そもそもインフルエンザワクチンを今シーズンどれだけ予定するかということを、春の時点で決定して製薬会社に伝えなければならないというシステムがどうも個人的に馴染みません。製薬会社としても、どれくらいの需要があるかということを予め分かっていないと生産量が決定できないのはよくわかりますけど。インフルエンザワクチンは、そのシーズンの流行するであろう株を予想して作りますので(2003年度にどのようにして決まったかというのは、感染症情報センターのサイトの中のこちらのページにあります)、そのシーズン限りのものです。シーズン前に製造して、例えインフルエンザが大流行したとしても、追加生産はしません。
それに医療機関の職員がどれくらい接種を希望するかということもありますので、施設でインフルエンザワクチンの使用量を予め決めておくのは至難の業です。病院の薬を購入する担当の薬剤師は毎年苦労するわけです。
一方、今年のインフルエンザの薬は、供給体制がOKであるという情報です。去年は全然、供給が需要に追いつきませんでしたから。インフルエンザの薬を内服(吸入)しても、すぐに症状が楽になるわけではありませんが、罹病期間が短くなるとされています。
この項、「2003年度インフルエンザの話題つづき」に続きます。
●中外製薬:抗インフルエンザウイルス剤『タミフル』の2003-2004年シーズンの供給について
http://www.chugai-pharm.co.jp/di/scholar/item/drug_data/news/2003/tam031000/001.html
<関係リンク>
(2003/12/14)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)