
他では聞けないくすりのはなし
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錠剤やカプセル剤がそのままでは飲み込めない方や、鼻から経管栄養チューブが入っている方は、いままで錠剤、カプセルを細かく粉砕して調剤して、それを水に溶かして投与されてきました。
錠剤を乳鉢と乳棒を使ってつぶす場合もありますが、素早く調剤するには、こんな(→)機械を使っています。でも結構手間です。
しかし、時としてチューブに粉砕化した薬がつまってしまうことが看護師の方から報告されていました。錠剤をつぶすのが手間ですから散剤に処方変更してもらうことがありますが、はじめから散剤の剤形していてもつまってしまうことがあるということです(具体的にはシンメトレル細粒が経管チューブにつまってしまうので、錠剤を粉砕してほしいということを言われています)。
錠剤・カプセル剤を粉砕せずに、そのままお湯に入れて懸濁させて投与するという方法があります。webで調べたところ、詳しくは、昭和大学藤ケ丘リハビリテーション病院薬剤部長の倉田なおみ先生が詳しいようです。
●スズケンDIアワー「DI実例集(146)〜新しい経管投与法」
http://medical.radionikkei.jp/suzuken/final/040916html/index.html
(ストリーミングもありますのでわかりやすいです)
●BS病薬アワー「新しい経管投与法」(pdfファイル)
http://medical.radionikkei.jp/Jshp/final/pdf/150804.pdf
成書も出ているようです。内服薬 経管投与ハンドブック―投与可能薬品一覧表

そもそもなぜ今回このテーマを取り上げたかというと、担当病棟(消化器内科)で抗がん剤のカプセルを飲ませたいけど、食道がせまくなっているのでどうしようというところから話が始まっています。抗がん剤のカプセルが食道でつかえてしまった場合、そこで食道粘膜が壊死してしまう危険性があります。抗がん剤のカプセルをはずすとなると、はずすときに粉が飛び散ってちょっと危険です。また、カプセル内部や分包紙に粉が残ったりしてしまって投与したい量が正確に投与できないという問題があります。それに加えて散剤分包機で分包をすると、いわゆるケミカルハザードの問題もでてきます。つまり機械に抗がん剤が残ってしまって、他の方に投与する粉の中に混入してしまう危険性があります。製薬会社に話をきいたところ、カプセルをそのままお湯に溶かしたらどうかと助言されまして、ちょっと前に聞いたことを思い出したわけです。
「錠剤のまま水に溶かす」というのは目から鱗の考え方です。どうしてもいままで錠剤をつぶさなければならないと思っていましたから。錠剤をつぶすことによって乳鉢や乳棒に薬がくっつき量的にロスしますし、十分に粉砕できないものに関してはふるいにかけなければならないので、そこでもロスします。でも錠剤をそのままの形で溶かすことができたらロスせずに薬を投与することができます。ちょっと前にこの話は聞いていたのですが、調剤は簡単になりとても実用的です。
ポイントは病棟看護師さんとの連携になるでしょう。多少手間はかかりますが、さほどの手間ではないかと・・・。私自身、経験のないことで、これから試行錯誤してみます。
(2005/02/27)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)