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他では聞けないくすりのはなし

市販の睡眠剤「ドリエル」

 今年(2003年)の4月、初めて街の薬局で買える睡眠剤がでました。エスエス製薬の「ドリエル」(成分名:塩酸ジフェンヒドラミン)というものです。
 医療用の睡眠導入剤としては、安全性と効果の点からベンゾジアゼピン系の薬がよく使われています(このことはずいぶん昔に「不眠症と睡眠剤(2)」に書きました)。しかし、塩酸ジフェンヒドラミンはもともと抗ヒスタミン剤という分類に属します。抗ヒスタミン剤といいますと、鼻水やかゆみを止める作用があり、市販のかぜ薬の成分に入っている古典的なものです。
 抗ヒスタミン剤は副作用として眠気があり(市販のかぜ薬を飲むと眠たくなるのはそのためです)、それを逆に利用して市販の睡眠剤にしてしまったということです。
 一回に2錠(50mg)飲むことになっており、希望小売価格は6錠で1000円、12錠で1900円と高価ながら、ストレス社会ということもあって都市部を中心によく売れているそうです。
すやすや
 医療用で使われる最近の抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤は眠気が少なくなってきており、それを売りにしています。最近の医療用で塩酸ジフェンヒドラミンの使われ方としては、かゆみ止めの塗り薬として、またはタキソールという抗癌剤を点滴投与する前にその薬の過敏症状を抑えるために飲むという使い方がされています。飲み薬として鼻水やかゆみを止めるために処方されることはほとんどありません。
 ●余談ですが、抗癌剤タキソール(成分:パクリタキセル)とタキソテール(成分:ドセタキセル)と商品名がよく似ていて、非常に危険だと感じています。
 このドリエルという薬、一時的な不眠に適しており、しばらく続く不眠症は医師に診てもらうようにしてください。
 詳しくはエスエス製薬「ドリエル」解説サイト:http://www.ssp.co.jp/drewell/ で。

(2003/11/23)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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