
他では聞けないくすりのはなし
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先日まで(2006年8月のことです)女性2名の薬学生の1ヶ月病院実習がありました。
最終日に彼女たちの実習のまとめで、病院実習の感想を聞きました。
どうやら彼女たちは、病院薬剤師のイメージとして患者さんに薬の説明をすることが主な業務で、こんなに体力を使うものだとは思っていなかった思っていたみたいです。
事実、ずっと立ちっぱなしで調剤しなければならないこともありますし、注射の補液ボトルを箱ごと移動されなければならないこともあります。
さらに病院によってシステムはいろいろですが、日常業務だけではなく病院の中には薬剤師が当直勤務をするところがあります。私が今まで転勤してきた中の病院でも、薬剤師が当直業務をする施設がありました。通常夕方の5時から次の日の朝8時半まで一人で薬剤科を守るわけです。当直はずっと仕事をし続けるわけではないのですが、なにせ一人で内服薬を調剤したり、注射を払い出したりと全ての仕事をするわけですから、仕事が重なると結構大変です。その中でも例えば錠剤をつぶして調剤したり、軟膏を練ったり、麻薬を払い出したり、血液を払い出したり(最近では血液は検査部門で扱われる施設が増えてきています)という比較的時間のかかる仕事が一度に来ると大変でそれこそ体力勝負です。
当直の時の楽しみはなんといっても食事です。たいていは出前を頼んだりコンビニ弁当を買ってきたりしますが、あまり食欲がなかったりお金がなかったりしたときにしばしばカップラーメンやカップ焼きそばを食べるときがあります。お湯を注いで3分待っている間に結構手のかかる仕事がやってきたりして、カップ麺がのびのびになっていたりするんですよね。そういう時は、寂しいものです。時間おいても食べられるものにしないといけません。
私が経験した当直はその時々によってまちまちですが、一晩中寝られないときがありました。それでも翌朝に当直明けで帰れるわけではなく、そのまま通常の業務をするので結構きついものがありました。今では労働基準法に抵触するとの指摘があり、当直明けは帰るようになってきているようです。
とにかく病院薬剤師としては、知力ももちろん大事ですが、基本は、いやいざというときは体力勝負かなと思います。病院薬剤師だけではなく医師や看護師も、保険調剤薬局勤務の薬剤師ももちろんそうでしょう。未知の領域に踏み込んでいかなければならない状況になったとき、基本的体力は非常に重要な要素だと思います。
(2008/08/09;初出2006/08)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)