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他では聞けないくすりのはなし

コラムNo.06 後発医薬品へ変更可

 前回のコラムで
 「後発医薬品の使用を推進させるために、この4月から全国的に処方せんの形態が変わり、「後発医薬品でも可」というチェック欄ができて、その欄がチェックされた処方せんを調剤する時は、薬剤師が患者さんと相談しつつ、後発医薬品を調剤するようになります。」
 と書きました。
 
 このことは結構すごいことだと思いませんか。
 欧米では一般的になっている代替調剤が、ついに日本国内で可能になるのですから。
 ひょっとして私一人が大騒ぎしているのでしょうか。
 
 今回の処方せん変更の件は、厚生労働省としては、後発医薬品の使用推進の目的があります。
 その成功の鍵は、保険調剤薬局の薬剤師の先生方がにぎっています。
 
 変更された処方せんの運用が始まって、でてきそうな問題点をざっと挙げます。
 1)今まで処方せんの記載通りに調剤するのが当たり前で、その習慣が身に染みついている?
 2)従来の調剤と比べて、患者さんに先発品か後発品か、金銭的な面を含めて比較・説明し、選択してもらうという手間が増える?
 3)薬の在庫が、先発品と後発品と置かなければならず、品揃えが大変になりそう?
 4)後発品に替えてもいいと言われても、世の中にはいっぱいあるし、一体どれに替えたらいいのだろう?
 5)後発品を問屋に頼むと、一体どれくらいで納品されるのだろう?
 
 ・・・きっと現場ではもっとあることでしょうが、思いつくまま書いてみました。
 
 もし私が調剤薬局の薬剤師で、実際に「後発医薬品でも可」の処方せんをある日突然受け取ったとしたら、きっとあたふたしてしまうでしょう。
 「とりあえず、うちの薬局にはこちらの先発品しか在庫がないので、お急ぎでしたらこちらを調剤します。
 数日お待ちいただければ後発医薬品を取り寄せて調剤することも可能です。
 また、今回は先発品を調剤して、次回から後発品に替えることも可能ですが、いかが致しましょうか?」
 無難な方法としては、こんなところだと思われますが、いかがでしょうか。
 
 なんだかんだ言っても、この4月から「後発医薬品でも可」の処方せんが回ってきます。
 でも、もうすでに一般名処方や代替調剤可とする処方せんを発行している病院もあるそうで、それほど大騒ぎする必要はないのかもしれません。
 (私が勤務している病院でも一部の薬では代替調剤可にしています)
 
 薬学部を今年入学する学生さんから、基本的に6年制の時代になります。
 先発医薬品を後発医薬品に替えてもいいということは、薬剤師の職能が必要とされ、また認められてきていると信じます。

【追記】2008/06/21
 2008年4月より、「後発医薬品に変更不可」がデフォルトになっていて、ここに医師の印鑑が押印されていないと、後発医薬品に変更していいことになりました。
 

(2008/06/21;初出2006/03)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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