
他では聞けないくすりのはなし
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ある平日の日中のこと。吐血の患者が救急車で運ばれてきました。しかも、若干の時間差があって、たてつづけに同じA型(Rh+)の血型の患者さん2名でした。(いま思えば、日本人に一番多い血液型であるA型で本当によかったです;例えばAB型だと日赤血液センターにも在庫がない場合がありますから・・・)
外来外科の看護婦さんが血相を変えて、「今、外来患者さんが吐血しているから早く血を!」という言葉に少々の焦りを感じました(請求は、それぞれ人赤血球濃厚液MAP5単位だったと思います)。それは、私が勤めている病院では輸血血液のストックが置けないからです。●血液製剤で、1単位は200ml献血から得られるものです。
血液製剤は有効期限が21日と短くて、せっかくの献血を無駄にしてしまうことがあり、また、伊東地区は血液の返品率が多く、各病院でストックがおけない状況です。伊東医師会指定の病院に緊急時のストックはあるのですが、それもA・O型各5単位、B・AB型3単位ほどしかないという状況です。
とりあえず、院内で翌日以降に他の患者さん使う分のA型の血液がありましたので、その患者の主治医に確認後それを使い、また伊東医師会のストック分を取りに行き、それでなんとかつないで、沼津の日赤血液センターに緊急で持ってきてもらうように手配し、待つこと1時間半、なんとかしのぎました。一連の処理が終わり、どっと疲れたことはいうまでもありません(実を言うと私、日頃、血液製剤を扱っていませんから余計に疲れたのかもしれません)。
血液に関して、日赤血液センターから距離のある病院は苦労します。当院は、通常1時間半かかり、朝に依頼したものが昼にくるシステムになっています。普通の計画的な使用であれば十分なのですが、このケースのような緊急の場合は、大変です。(先日も、緊急輸血の依頼があり、真夜中に伊東医師会のストック分を取りに行ってきたことがありました:タクシーで行ったのですが、運転手さんに職業柄大変ですねえと励まされてしまいました)
(1999/07/15)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)