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他では聞けないくすりのはなし

ユリノームによる劇症肝炎

 ベンズブロマロン(商品名:ユリノームなど)は、尿酸を排泄させる薬で、主に痛風などの高尿酸血症の治療に使われます。昭和54年4月販売以来、その薬を服用した方は約30万人と推定されていますが、今回、これまでに劇症肝炎の副作用が8人の方に出現し、そのうち6人の方が亡くなられているという報告がされました。
 この薬によると考えられる劇症肝炎などの重篤な肝障害は、飲み始めて6ヶ月以内に起きているので、少なくとも飲み始め6ヶ月間は定期的に肝機能検査をすることとされています。
 「最近分かった劇症肝炎を起こす薬」という項に、劇症肝炎について書いていますので、参考にして下さい。そこにも書きましたが、劇症肝炎の初期症状(副作用の出始め)は、白目や皮膚が黄色くなる、食欲不振・吐き気を伴った全身のひどい倦怠感、持続性の発熱などが起こります。そのような症状に気づかれた場合には、服薬を中止して主治医と連絡をとり、すぐに病院に受診して下さい。早期発見、早期治療が大事です。

 この件に関しての厚生省のアナウンスは、ベンズブロマロンによる劇症肝炎について(緊急安全性情報)(http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1202/h0223-1_15.html)にあります。
 製薬会社からの医療機関への緊急安全性情報は、医薬品安全性情報提供システム(緊急安全性情報)(http://www.pharmasys.gr.jp/kinkyu_anzen/kinkyu_index_m.html)からのリンクにPDFファイルであります(ただしこのPDFファイルを見るには、Acrobat Reader 4.0が必要のようです)。

(2000/02/27)

<追加情報>
 上記のように、2000年2月に「ベンズブロマロンによる劇症肝炎について」ということで旧厚生省から、医療関係者向けに緊急安全性情報がでていますが、その後にもこれまでに6人の方が、劇症肝炎などの肝障害を起こして死亡していたことが、この1月8日にわかったと報道されています。
 厚生労働省の対応は、製薬会社に使用上の注意を医師に徹底するよう促し、患者には定期的な肝検査を呼びかけていると報道されていますが、いまのところ厚生労働省サイトでは確認できません。たぶん連休明けに再度緊急安全性情報(いわゆるイエローペーパー)が出されるだろうと思います。(←「再度イエローペーパーが出る」と先走ったことを書いてしまいましたが、どうやら違ったようです。今回はイエローペーパーが出ないようです。厚生労働省に報告した内容について、省から公にされる前に一部報道機関により先に報道されてしまったようです。ここで訂正させて頂きます。(削除および青地部分2005/01/24加筆;2005/01/25修正))
 代表的な薬であるユリノームを製造している鳥居薬品では、次のようにホームページ上で使用患者さんに呼びかけています。
 「お薬を正しく服用し、定期的に検査を実施されている患者様にとっては危険な薬ではありません。また、既にユリノームを長期にわたって服用され、今まで特に体調の変化が認められなかった患者様は重篤な副作用が起こる可能性は極めて低いと考えられます。 ご心配な場合には主治医の先生、薬剤師の先生とよく相談し、ご自身の判断で服用をやめないようお願い致します。」
 ●鳥居薬品:ユリノームをご使用の患者様へ
 http://www.torii.co.jp/release/050108.html

(2004/01/08追加;2005/01/24訂正)

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制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

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