
他では聞けないくすりのはなし
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喘息治療の主流〜ステロイド吸入
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喘息という病気をご存じでしょうか?、ヒューヒューと苦しそうにする息をする病気です。小児の頃にかからなくても成人になったから発症する人もいます。また、年々喘息死する人が増加する傾向にあり、臨床上、あまり軽視できない病気です。
最近では、喘息の原因は気管支の炎症であることが知られています。その治療法は、患者さんの症状にもよりますが、ステロイド吸入といわれているものが一般的です。商品名でいうと、アルデシンとか、ベコタイドがそれです。
普通、吸入と聞くと、発作が起きているときだけ行うものと思われがちなのですが、ステロイド吸入は、現に今起きている発作に対しては、効果がありません。苦しくないときに、日常的に使用して、喘息の発作をコントロールする薬です。
ステロイドときくと、副作用が強くていやという患者さんが結構いらっしゃいます。服用した人全部が必ずなるものではないのですが、中には、糖尿になったり、夜眠れなくなったり、顔がまんまるになったりする人がいます。また、骨がもろくなり骨粗鬆症という副作用もあります。効果はすごいのですが、そのかわりに副作用も確かに多く出ます。でも、それは、内服や注射といった全身投与でおこるものです。
吸入では、それらの副作用が出にくいと言われています。局所(肺)に使用するので、全身性の副作用は、内服や注射に比べ格段に少ないです。ただ、口の中にカビが生える可能性があるので、ステロイド吸入の後は、うがいが大事なのです。
そして、その吸入方法には、直接噴霧された液を吸う方法と、スペーサーと呼ばれている袋に噴霧された薬を貯めてから吸う方法の2種類があります。一般に、直接吸う方法は、その吸うタイミングが難しいため、スペーサーを使用した方が、効果が大きいと言われています。
誤解がないように言っておきますが、ちょっと前に騒がれた死亡例が出たという吸入剤とは根本的に違います。その吸入剤は、発作が起きたとき吸入すると呼吸が楽になるというもので、β刺激薬というカテゴリーに属するものです。、商品名はベロテック、メプチンなどがそれに該当します。苦しいときに吸入し、楽にならないからといって、何回も吸入してしまって、不整脈や心臓停止といった重篤な副作用が現れてしまい、悲劇が起きてしまいました。
ステロイド吸入剤は、日常、発作が起きていないときも吸入するものです。医師に言われたとおりの量を吸入しましょう。また、吸入の仕方は、錠剤を飲むのと違って少々面倒なのですが、吸入することによって、上手に喘息の発作をコントロールしましょう。分からないことがあったら、遠慮なく医師または薬剤師にご相談下さい。
(1997/11/18)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)