ホーム > 他では聞けないくすりのはなし > 薬の副作用 >

logo.gif

他では聞けないくすりのはなし

糖尿病の薬で心不全

 武田薬品が開発、販売している糖尿病治療薬(インスリン抵抗性改善剤)「アクトス錠」で、急激な水分貯留による心不全を起こす危険性があることがわかりました。もともとこの薬、浮腫(むくみ)が起こることが知られており、それも女性に多いことがわかっていました。昨年12月発売以来これまでに約9万人に投与されてきました。そのうちの5人に心不全の副作用が出たために、10月5日付で医療機関向けに緊急安全性情報が出されました。
 アクトス錠を飲んでいる方への注意事項は、浮腫(むくみ)、急激な体重増加、息切れ・動悸などの心不全症状が現れた方は、すぐに飲むのを止めて、おかかりの医療機関に連絡を取って、受診するようにしてください。

 厚生省から製薬会社に出された指示の中に「患者向けの説明文書を作成し、医療機関に配布する」という付帯事項があります。製薬会社が患者さん向けに作成した文章をここでご紹介します。

アクトス錠を服用される患者さんへ

本薬の服用により、むくみ(浮腫)や体重の増加がみられ、心臓の働きに影響し、息切れ、動悸などの症状がみられることがあります。とくに心臓の病気のある患者さんはご注意ください。

次のような症状があらわれることがあります。
●むくみ(浮腫)
 むくみ(浮腫)のために、下腿や足が腫れたり、顔面やまぶたが腫れぼったくなるなどの症状がみられることがあります。
●体重増加
 体重の増加がみられることがあります。体重はできるだけ毎日測定し、急激な体重の増加に注意してください。
●息切れ
 労作時に息が切れたり、動悸がする(心臓がドキドキする)などの症状がみられることがあります。症状が進行すると、安静にしていてもこのような症状があらわれることがあります

このような症状は本薬の服用を始めてから早期にあらわれることがあります。これらの症状に気づいた場合は、本薬の服用を中止し、主治医の先生にご相談するようにしてください。

とくにご注意していただきたい患者さん
心臓の病気(心筋梗塞、狭心症、心筋症、高血圧性心疾患など)を合併している患者さん

むくみ、急激な体重増加、息切れ、動悸などの症状がおこったときの処置
むくみ、急激な体重増加、息切れ、動悸などの症状に気づいた場合には、本薬の服用を中止してください。そして、主治医の先生に連絡をとるなどして、ご相談するようにしてください。
(参考)
厚生省:塩酸ピオグリタゾン投与中の急激な水分貯留による心不全について
http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1210/h1005-1_15.html
医薬品情報提供システム:塩酸ピオグリタゾン投与中の急激な水分貯留による心不全について(pdfファイル)
http://www.pharmasys.gr.jp/kinkyu_anzen/kinkyu20001005.pdf
 ※pdfファイルを読むにはAcrobat Readerが必要です 

(2000/10/05;2000/10/11更新)

 カテゴリに戻る

 

saty@d-inf.org

制作・著作:佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません

(http://d-inf.org/drug/)