
他では聞けないくすりのはなし
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ずっと前から言われていましたが2003年8月現在、薬学部の修業年限が現行の4年から6年に移行の方向で話が進んでいるようです。
●文部科学省「薬学教育の改善・充実について(中間まとめ)」
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/15/08/03082901.htm
この中間報告で、薬剤師養成の教育制度に「6年制学部」と「4年制学部と大学院修士課程2年」の2コースにしたほうがいいんじゃないと提言しています。基本は現行の4年から6年にのばすということです。薬剤師には医療スタッフの一員としての役割のほか、患者への服薬指導や事故防止などの業務への期待が高まっているとされています。
「6年一貫」を主張したのは、日本薬剤師会などと私立大学。一方、国立大学は、「4+2年」をおしています。「4+2年」とすれば、他学部から大学院修士課程への編入が可能になり、それから薬剤師になる道があるということです。
国立大学は旧帝大系を中心として研究者を養成するという指向があり、はやくから研究活動に入らせることができるので、「4+2年」がいいと考えているようです。国立大の薬学部では、病院や薬局などで薬剤師として就職した卒業生は25%にすぎず、65%は大学院に進んでいるそうです(私自身、旧帝大系ではありませんが公立大学卒業で、同級生のほとんどが大学院に進学しています。四卒で病院希望は変わり者みたいな目で見られていました)。

最終報告は10月ごろとのことで、早ければ次期通常国会に学校教育法改正案を提出されるとのことです。しかし実際に6年制になるのは、大学側の体制整備が必要なので、数年かかるようです。
病院薬剤師の私としては、実力のある薬剤師が養成されるのは喜ばしいことですが、一方、いまより更に病院実習が義務化され、ただ単に単位目的だけのために実習に来られる懸念をもっています。教育は非常に重要なことですが、やる気のない学生さんに話やら実際の臨床現場を見てもらうのは虚しいと感じているのがホンネです。でも本当はそういう学生さんにも、病院薬剤師ってこんな仕事をしているんだというところを見てもらって、目から鱗を落とすようにしていかなくてはいけないんでしょうね。
(2003/09/06)
<ちょっとだけ追加>
薬学部6年制について、こんなサイトが見つかりました。
植田美津江の一刀両断50 薬学部6年制は妥当な方向か?
http://www.mitsueueda.co.jp/ryoudan/hi50.htm
「調剤室で薬の調合だけしているような人はなんだかいつも不機嫌で偉そうに物を言う人が多かったものだ。」の下りにドキリ。
もうひとつ、国立系の薬学生のホンネを。
http://www.kyoto-u.com/lounge/nanbu/html/200303/03030005.html
わかっちゃいるけど研究者を目指している学生さんには、病院実習は・・・。
(2003/09/06夜追加)
<法案成立>
「学校教育法の一部を改正する法律」がこの5月14日に成立しています。これにより、薬学教育6年制が現実のものとなります。まだこれから細かい詰めが残っていますが、実際には2006年4月1日からの施行を目指しているとのことです。
(2004/05/15追加)
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制作・著作:
佐藤賛治 (薬のご質問にはお答えできません)(http://d-inf.org/drug/)